2018.07.03

スペイン代表の早期敗退の理由は? 現地紙が10の要因をピックアップ

スペイン代表
ベスト16で大会から姿を消すこととなったスペイン代表 [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 スペイン代表は7月1日に行われた決勝トーナメント1回戦のロシア代表戦で、PK戦の末に3-4と敗戦。ベスト16で大会から姿を消すこととなった。開幕前には優勝候補に挙げられながら、なぜ早期敗退となったのか。スペイン紙『マルカ』は10の理由を挙げている。

1.不完全のデ・ヘア

ダビド・デ・ヘア

GKデ・ヘア [写真]=Getty Images

 GKに関しては、ポルトガルとの初戦から議論が勃発した。スタメン起用されたGKダビド・デ・ヘアは、FWクリスティアーノ・ロナウドのシュートをファンブル。3失点を喫するなど、リバウンドメンタリティも発揮できなかった。続くイランとの第2戦でも、不安定さを露呈。味方のDFたちはデ・ヘアに対する信頼をなくし、彼自身もポルトガル戦のミスを引きずったままで、本来の出来とはほど遠かった。今大会は4試合に出場し、枠内シュート7本を浴びて6失点。セーブ数「1」は、3試合以上に出場したGKで最も少ない記録になる。

2.監督解任騒動
 大会開幕2日前に指揮官が解任されたことは、当然ながらチームを不安定にさせた。選手たちはフレン・ロペテギ監督を信頼していただけに、突然の出来事を消化できなかった。「僕らのリーダーがいなくなってしまった」。敗退が決まったロシア戦後、MFコケはそう口にした。サッカー協会の新会長に就任したばかりのルイス・ルビアレス氏が、それまで2年の歳月をかけて運命をともにしてきた選手たちの留任希望を拒否したうえで下した“解任”という決断は、無謀なものだった。

3.低調な主力選手

アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバ

(左)イニエスタと(右)シルバ [写真]=Getty Images

 何より、MFアンドレス・イニエスタ、MFダビド・シルバ、DFダニエル・カルバハルがイマイチだった。特に、中盤2人の低調ぶりはチームのパフォーマンスに直結した。相手からは読まれやすく、遅々としたプレーに終始した。スペイン代表にタイトルをもたらした輝かしいスタイルは跡形もなく、攻撃のアイデアも不足していた。負傷を抱えて大会に入ったカルバハルも本番までにコンディションを整えてきたものの、やはり理想的な状態になく、サイドからのオーバーラップは鳴りを潜めた。MFイスコ、そして時々、FWイアゴ・アスパスとFWロドリゴ。期待どおりのパフォーマンスを見せたのは彼らだけだったのではないか。

4.脆い守備
 スペイン代表は、2008年と2012年の欧州選手権、そして2010年の南アフリカ・ワールドカップで国際大会3連覇を達成。この3大会で喫した失点はわずか「6」。無失点試合も13回を記録した。しかし、2014年のブラジル・ワールドカップと今大会、そして2016年の欧州選手権。この3大会で喫した失点数は「17」(11試合)を数えた。今大会の代表チームは、過去の代表チームが見せたような守備の堅さはなく、与えてはならない失点を次々に許した。ロシア戦では、DFジェラール・ピケが自陣エリア内で不用意なハンドを犯しPKを献上。モロッコ戦では、イニエスタとDFセルヒオ・ラモスの譲り合いからボールを奪われて失点した。

5.パスは多いが深さなし
 ロシア戦では、1114本ものパスを記録。これはW杯レコードだった。しかし、そのほとんどが相手に脅威を与えるものではなかった。攻撃に深さと連続性がなく、相手の守備網を破壊するライン間のパス交換も皆無。要は鋭さに欠けたのだ。ゴールチャンスはいくつかあったが、相手GKを脅かしたとは言い難い。ロシアの壁を崩すために、1対1を仕掛けた選手も一人もいなかった。

6.プランBの欠如

イアゴ・アスパス

I・アスパス [写真]=Getty Images

 フェルナンド・イエロ監督は今大会、一度も2トップを試さなかった。ロシア戦では、FWジエゴ・コスタに代えてI・アスパスを投入。フレッシュな人材を投入し、相手のマークのズレを狙った采配だった。しかし、I・アスパスの頑張りは効果なく、むしろ相手ゴール前にフィニッシャーがいなくなったことで、終盤のクロス攻勢は無意味なものとなった。イエロ監督は前任者が構築した戦術にメスを入れず、選手たちが必要としたときでさえ、変化を与えることを望まなかった。

7.相手から学ばず
 今大会のスペイン代表はすべて同じだった。特にイラン戦とロシア戦は極端なゲームで、超守備的なチームを攻略するために、いくつかの解決策を用意せざるを得なかったにもかかわらず、鎖のかかった箱を空ける鍵を見つけることができなかった。

8.真のリーダー不在
 物事がうまくいかなくなったとき、チームを引っ張るリーダーの不在が露わになった。そうした役割を期待された古株たちだったが、自ら声を挙げたり、チームメイトをけん引すべく積極的にボールを引き出したりする者はいなかった。

9.遅すぎた選手交代
 今大会、イエロ監督が切った最初の交代カードは、すべて65分以降だった。最も早い交代はロシア戦での67分のこと。D・シルバに代えてイニエスタが投入されたものだった。ピッチ上の選手たちのなかには時間を持て余した者もおり、チームがガス欠に陥っていた時間帯もあった。

10.戦力を生かし切れず

スペイン代表

出番のなかったメンバー6人 [写真]=Getty Images

 今大会の登録メンバー23名のうち、GKケパ・アリサバラガ、GKホセ・マヌエル・レイナ、DFセサル・アスピリクエタ、DFナチョ・モンレアル、DFアルバロ・オドリオソラ、MFサウール・ニゲスの6名には出番が与えられなかった。サウールは有効なジョーカーとなりえたし、オドリオソラもカルバハルの代役としてはナチョを上回ると思われた。そして、デ・ヘアが低調だったにも関わらず、ケパには最後まで出場のチャンスが巡ってこなかった。

(記事/Footmedia)

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