2018.06.24

【徹底分析】セネガル撃破で決勝T進出へ…鍵を握る中盤の攻防と“縦”へのディフェンス

24日24時、日本vsセネガルがキックオフを迎える [写真]=Getty Images
サッカージャーナリスト。プレー分析を中心に、海外サッカーから日本代表までカバー。

 コロンビア戦に勝利した日本代表はエカテリンブルクでアフリカのセネガル代表と対戦する。コロンビア戦は開始早々に11人対10人になったこともアドバンテージになった。しかし、セネガルはデュエルが強く、セカンドボールの奪取力も高い。ハイプレスとパスワークで押し切れる相手ではないが、戦い方次第で勝機はある。

 すでに勝ち点3取っていることを考えれば引き分けで勝ち点1でもポーランドとの第3戦に有利な状況で臨める可能性は高い。それでも、西野朗監督と選手たちはセネガル戦で勝利し、グループステージ突破を決めようとしている。

 セネガルと言えば攻撃のサディオ・マネ、守備のカリドゥ・クリバリという二枚看板が君臨する。しかし、今回の一戦で鍵を握るのは中盤の攻防だ。セネガルはポーランド戦は4-4-2でスタートしたが、試合中に4-3-3へシフトするなど、アリウ・シセ監督は臨機応変な布陣変更をしてくる。

アルフレッド・エンディアイェをはじめ、セネガル代表の中盤にはテクニックとフィジカルに優れた選手がそろう [写真]=Getty Images

 4-4-2ならばキャプテンのシェイク・クヤテをはじめ、アルフレッド・エンディアイェ、イドリッサ・ゲイェ、シェイク・エンドイェ、バドゥ・エンディアイェらがボランチに名を連ねる。全員イングランドでプレーしており、フィジカルの強さに定評がある。タイプとしてはアルフレッド・エンディアイェは技術も高く、プレッシャーをかわしてボールを裁く。ゲイェはフランス代表のカンテを彷彿とさせる運動量と、的確なポジショニングが特徴で、インターセプトからの攻め上がりは強敵だ。エンドイェは192cmの長身を生かした空中戦には絶対の自信を持ち、セットプレーでは強力なターゲットマンとなる。チームキャプテンでもあるクヤテは守備能力が抜群で、3バック時はリベロを担い、4-3-3のアンカーとしても強力だ。バドゥ・エンディアイェは万能型で運動量とテクニック、ボール奪取力の全てを兼ね備える。

 日本相手に考えやすいのは中盤を厚くしてくる4-3-3でクヤテ、ゲイェ、バドゥ・エンディアイェのセット。ただし、2トップも怖い。シセ監督がどういうチョイスをしてくるにしても、日本は真正面のコンタクトプレーはなるべく避けたいところだ。セネガル戦を前に、西野監督は「コロンビア戦がベースになる」と語っており、4-2-3-1のトップ下には香川真司を配置。そして、柴崎岳とキャプテンの長谷部誠がボランチのコンビを組むことになる。

マネらアタッカー陣を押さえるためにも中盤では攻守に先手を取ることが求められる [写真]=Getty Images

 危険なのは自陣でのセカンドボールを奪われ、圧力のある攻撃を受けてしまうこと。それを阻止するためには、ボランチの2人がなんとかボールホルダーの“縦”を切っていきたい。パス、ドリブルで縦への突破を許し、センターバックのカバーを強いられてしまうと、マネらアタッカー陣にペナルティエリアへ侵入されてしまうだろう。

 柴崎も長谷部もバランサーとしては優れているが、押し込まれた展開を想定し、長谷部に代わり山口蛍や遠藤航を起用していく方法も有効だ。セネガル戦で決めてしまいたいと言っても、現実的にはポーランド戦がある。第3戦に備えて長谷部を休ませておくことは戦略的にありだろう。もちろん終盤に試合を締めにいくところで投入するという手もある。勝ち点3を狙いながら、状況によって勝ち点1を取りにいく。賢い戦い方で難敵とのタフな試合を乗り切りたい。

文=河治良幸

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