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ピルロが断言したW杯優勝候補とは?…伊代表不在には「未だに想像できない」

2018.05.18

ドイツW杯で世界制覇を経験したピルロ氏 [写真]=Getty Images

 2006年のドイツ・ワールドカップで優勝を経験している元イタリア代表MFのアンドレア・ピルロ氏には、明確な優勝候補があるようだ。16日のドイツ誌『シュポルト・ビルト』が伝えた。

 ピルロ氏は、今回のロシア・ワールドカップの優勝候補について聞かれると、「ブラジル代表が明らかな優勝候補だね」とハッキリと答えた。「彼らは素晴らしい才能を備えた選手を揃え、バランス良く均衡しているチームだ。2014年の敗退の後、確実に良い成績を残したいと思っているだろうね」。

 さらに第二候補もすでに決まっている。「ドイツ代表は、スペイン代表やフランス代表とともにそれに続く。ドイツ代表は、メンバーは素晴らしく揃っていて、どのポジションも2人ずつ優れた選手で埋められている。でも、タイトルを守るのは常に難しいものだよ。どの国もタイトルホルダー(ドイツ代表)を倒しにかかってくるんだからね」と自身の経験を交えながら話してる。

 自国のイタリア代表が60年ぶりに出場を逃したことには、未だにショックを受けているようだ。「プレーオフでスウェーデンに敗れたのは、イタリアサッカー界、そしてイタリアの国全体にとって暴力的なまでに大きなショックだったね。未だにトラウマになっている。僕自身にとってもね。イタリアがW杯にいないなんて、未だに想像できないよ」。

 イタリア代表をW杯に導けなかったジャンピエロ・ヴェントゥーラ前監督に批判が集まるが、ピルロ氏は「個人的には監督に全ての責任を被せることは正しいとは思わない」とこの批判には賛同していない。

「結局はチーム全体が哲学をしっかりと身につけられるかどうかなんだよ。そして、それは何年にも渡って一緒に仕事をすることでうまくいくものなんだ。プレーオフのような重要な試合で、ひとりで全ての責任を背負うなんてことはありえない! 言い訳なんて許されない。単純に僕らは自分自身に課せられた目標を達成するためにスウェーデンを倒さなければならなかったんだ」

 長いキャリアのなかで栄光と失望の両方を味わったピルロ氏だからこそ、自国のイタリア代表について厳しい言葉が口をついたようだ。イタリア代表のいないW杯を、世界中の人々も奇妙に感じられることだろう。

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