2017.11.07

【コラム】イタリア代表、失敗の許されない大一番へ…指揮官の懸念と意図は?

イタリア代表
ワールドカップ欧州予選プレーオフを控えるイタリア代表 [写真]=UEFA via Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 2018 FIFAワールドカップロシア欧州予選プレーオフの開催が迫っている。イタリア代表は10日にスウェーデンで第1戦に臨み、13日にはミラノで第2戦を迎える。同代表のジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は6日に会見を行い、アッズーリ(イタリア代表の愛称)が過渡期に差し掛かっていると述べた。

「選手たちはとても高いモチベーションを持っている。ただこの代表はつねにベストを尽くしているにもかかわらず、イタリアサッカーの歴史を考えれば難しい立場に立たされている。私の監督としてのキャリアの中でも困難な時期だね。ある時代が始まる時というのは、何かを終える時なのだ」

 13日にサン・シーロ・スタジアムで行われる第2戦のチケット売り上げは7万枚を超えている。指揮官は「感謝している。イタリアが一つになるその熱を感じている。彼らを失望させてはならない。我々の立場からしても、彼らと一緒にお祝いをしたいという気持ちがあり、またそれだけのメリットがあると信じている」と、サポーターへメッセージを送った。

 気になるフォーメーションはどうなるだろうか。

 これまで予選を4-2-4で戦うことが多かったヴェントゥーラ監督は、戦術の変更を示唆しつつ、慎重な姿勢を崩さない。

「固定観念にとらわれてはいけない。私は3-5-2でやってきたこともあった。大事なのは手中にある選手という素材をどうプレーさせるかであって、フォーメーションではない。とにかく初戦へのアプローチの仕方と決定力を見極めながらやっていく」

 同監督が第1戦で細心の注意を払っているのは、DFジョルジョ・キエッリーニ、MFマルコ・パローロ、MFマルコ・ヴェラッティ、FWチーロ・インモービレの4選手が出場停止にリーチがかかっているという点だ。

 それだけではない。セリエAとヨーロッパカップ戦などで疲弊気味の選手も何人か存在する。フィジカル的に疲れているのは、ラツィオのインモービレだ。プレシーズンマッチで好スタートを切り、セリエA開幕以降もゴールラッシュを続けてきたものの、代表の試合では満足のいく成績を出すことができていない。ただ、第12節のウディネーゼ戦が行われる予定だった5日、ローマは豪雨に見舞われ、ゲームは延期となった。代表関係者は、これがインモービレにとって“恵みの雨”になったと感じているだろう。

 また、ヴェントゥーラ監督は所属クラブで好調を維持するFWシモーネ・ザザ(バレンシア)と、FWステファン・エル・シャーラウィ(ローマ)について次のように述べた。

「ザザ? 彼は成長過程にある。得点力だけでなく、彼らしいプレーにも期待している。彼が円熟期に入りつつあることで、チームに貢献してくれるはずだ。(ステファン)エル・シャーラウィの現在のパフォーマンスはサプライズでもなんでもなく、当然のことだよ。彼の才能が証明されただけだ」

 MFアレッサンドロ・フロレンツィとFWアンドレア・ベロッティがケガから復帰したのも明るい材料だ。失敗の許されない大一番。イタリアはこの壁を乗り越えることができるのか。時間はあとわずかしかない。

文=赤星敬子

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