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スペイン、W杯での芝の適切な長さと反則への警告強化をFIFAに求める

2014.06.11

ブラジル入りし、練習を行うスペイン代表 [写真]=Getty Images

 スペイン代表は、9日にブラジルの地で初めてのトレーニングを行った。

 初日のトレーニングで最も注目を集めたのはゲーム形式のトレーニングをした時のディフェンスラインの並びだった。ビセンテ・デル・ボスケ監督は、ワールドカップ本番前最後のテストマッチとなったエルサルバドル戦のスタメン同様、一方のチームに右からセサル・アスピリクエタ、セルヒオ・ラモス、ハビ・マルティネス、ジョルディ・アルバの4人を並べた。

 地元紙『マルカ』『アス』はセルヒオ・ラモスの隣にはジェラール・ピケではなく、ハビ・マルティネスが配置されたことに注目。13日に行われるオランダ戦のセンターバックもエルサルバドル戦同様にセルヒオ・ラモスとハビ・マルティネスのコンビになる可能性が高そうだ。

 9日にはFIFA審判委員会で19年間FIFAのアシスタントをしているチリ人のヘクトル・ベルガラがスペイン代表のトレーニングセンターを訪れ、フリーキックの際、壁の立ち位置をはっきりさせるスプレーの使用についてなどのルールについて説明が行われた。

 またスペイン代表はこの機会にFIFAに自分たちが懸念していることを伝えた。反復するファウルをもっと厳しく監視すること。ボールが速く走るようにピッチの芝生を的確な長さにすること。特にこの2点をスペイン代表は強く訴えたようだ。

 芝生に関しては当然であり、彼らの死活問題になりかねない。パスサッカーを主体とするスペインにとってスピードを殺すピッチでは、自分たちの武器も死んでしまう。パススピードが落ちるような長い芝はスペインが得意とする環境ではない。芝生の長さは常に適正のものをと要求している。

 繰り返させるファウルに関しては昨年のコンフェデレーションズカップ決勝のブラジル戦の教訓からだ。ブラジルはスペインの攻撃を封じるためにファウルを繰り返した。ダニエウ・アウヴェスは決勝だけで6度もファウルを犯し、ブラジルはチームで合計26回もファウルをとられていた。だが、1枚もブラジルの選手にカードは出なかった。スペインはファウルで攻撃のリズムを削がれ、プレーさせてもらえなかった。悪質なファウルではないとはいえ、ファウルが繰り返されることにももっと厳しく監視して欲しいとスペインは訴えた。

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