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ブラジルW杯での敵は対戦相手だけじゃない…感染症に要警戒

2014.06.04

 ワールドカップに向け、順調に合宿を続けているイタリア代表チームだが、ブラジルでの敵は各国代表チームだけではない。その熱帯性の気候から心配される感染症だ。

 蚊が媒介となるウィルス性のデング熱、マラリア、黄熱病では頭痛、激しい筋肉痛、高熱などを発し、症状が重くなると死に至る危険性もある。科学誌『The Lancet』によると、ブラジルは世界で最もこれらの感染症患者が多く700万人と言われている。患者が多いのはブラジル北東部の都市、フォルタレーサ、レシフェ、ナタルでイタリアのグループ予選が行われるレシフェ(コスタリカ戦)とナタル(ウルグアイ戦)も含まれている。

 代表のチームドクター、エンリコ・カステラッチ氏は「そこまで危険な状態にあるとは考えていない。予防注射? 我々や所属クラブとの相談の上で選手の希望、判断に任せる」とおおらかだ。

 しかし2012年にはフラメンゴのGKフェリペが、2年前には元ブラジル代表のロナウドがツイッターでデング熱にかかったことを発表した。代表が現地で合宿するホテルでは、黄熱病の予防注射を強く薦めている。また自然に恵まれたリゾートホテルだが、広大な敷地内でいつ、どこで毒ヘビやスズメバチに遭遇してしまうかわからない。昨年のコンフェデレーションズカップではブラジルの湿気に悩まされただけに、万全な対策をとって現地入りしたいものだ。

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