ドイツ代表からの離脱が決まったL・ベンダー(左) [写真]=Getty Images
バイエルン所属のGKマヌエル・ノイアーやDFフィリップ・ラーム、MFバスティアン・シュヴァインシュタイガーなど一部のけが人を除き、問題なく合宿がおこなわれていると思われていたドイツ代表。しかしドイツサッカー連盟は23日午前、レヴァークーゼン所属のMFラース・ベンダーが右足の大腿二頭筋を負傷したと発表した。
失意の底にいるベンダーは大衆紙『ビルト』に以下のようなコメントを寄せている。
「このためにずっと準備してきたのに、その夢が壊れてしまった。僕がまずやらなければならないことは、この気持ちを消化することだ」
ボランチだけでなく、サイドバックやサイドハーフなど複数のポジションをトップレベルでこなせるベンダーの離脱は、ヨアヒム・レーヴ監督にとっても痛恨の出来事。同連盟公式サイトには指揮官の言葉が掲載された。
「大会直前に選手が負傷離脱しなければならなくなったことについては、我々全員が残念がっている。個人的にもラースのことは本当に気の毒だ。彼は是が非でもブラジルに行きたがっていた。彼はサッカーにおいてだけでなく、その人間性も、完璧なお手本となる存在だからだ」
すでにベンダーは代表チームを去り、治療のためミュンヘンに滞在中。気持ちの整理をつけるため、「数日間は静かに過ごしたい」と話しているそうだ。