レアル・マドリードに所属するディ・マリア [写真]=Real Madrid via Getty Images
6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでセルタを3-0で下し、2014年を白星でスタートさせたレアル・マドリード。その一方で、アルゼンチン代表FWディ・マリアにとっては、悔やまれる新年初戦となってしまったようだ。
この試合、スタメン出場を果たしたディ・マリアだが、存在感をほとんど示せぬまま65分にウェールズ代表MFベイルとの交代を命じられると、ブーイングを浴びせてくる観客への抗議とも取れる、股間を右手で握り締めるという身振りを行った。
そのわずか2分後に先制点が生まれたうえ、自身の取った行為が非難を浴びるという、踏んだり蹴ったりの結果となったディ・マリア。カルロ・アンチェロッティ監督からも「私に向けてならまだしも、観客に向けてジェスチャーを行ったなら誤りだ」と苦言を呈される中、試合後のインタビューでは疑惑を否定した。
「僕はブーイングを受けても我慢できるし、誰に対しても何のジェスチャーも取っていない。今日は家族が試合を見に来ていたというのに、そんな事をする訳がない。あの場面は、走ってピッチの外に出るため、楽な姿勢を取っただけだ」
ディ・マリアはさらに、スペインにおける自身の報道に強い不満をぶちまけた。
「他の選手が同じ事をしても大した話題にならないのに、僕だと紙面を賑わすニュースになってしまう。そうなるのも、インタビューをあまりこなさない僕のことを、スペインのメディアが快く思っていないからだろう。彼らは僕のことをファンやクラブを敵に回すような形で記事にしたがっている」
スペインのメディアとの関係の悪さを明かしたディ・マリアだが、その一方でチームとの間には何の問題もないことを説明している。
「僕が望んでいるのは、メディアと話をすることではなく、プレーでチームを助けることだ。僕はこのクラブで幸せに過ごしているし、チームメートや監督からのサポートに恵まれている」