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ブラジル代表、史上初めて“全身黒”のユニフォームを着用…反人種差別の意思を表明

2023.06.18

ブラジル代表が全身黒のユニフォームを着用 [写真]=Getty Images

 ブラジル代表が史上初めて黒いユニフォームを着用し、試合に臨んだ。17日、イギリスメディア『BBC』やスペイン紙『アス』がその模様を伝えている。

 現地時間17日、ブラジル代表はスペイン・バルセロナの『RCDEスタジアム』にてギニア代表との国際親善試合を実施。この試合で注目を集めたのは、ブラジル代表のユニフォーム。普段は黄色のユニフォームを身に纏うことが多いカナリア軍団(ブラジル代表の愛称)だが、この日は全身黒のユニフォームを着用したのだ。

 黒いユニフォームの着用は、人種差別に反対するキャンペーンの一環として行われた。ブラジルサッカー連盟(CBF)の発表によると、同国代表が黒いユニフォームを着用するのは、歴史上初めてのことだという。両チームは試合前、「人種差別があるなら、試合は成立しない」と記されたボードを掲げてピッチに登場。キックオフ直前には全選手が片膝を付き、人種差別に対する抗議の意思を示した。

 サッカー界でも長らく問題となっている人種差別。最近ではレアル・マドリード所属のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、度々人種差別的言動の標的となっている。現地時間5月21日に敵地『メスタージャ』で行われたラ・リーガ35節では、スタンドに詰めかけたバレンシアサポーターの一部から人種差別を受け、試合が10分間に渡って中断するといった事態が発生。また、同選手は今シーズン、昨年9月と今年1月に行われたアトレティコ・マドリードとの”マドリード・ダービー”や昨年12月のバジャドリード戦、今年2月のマジョルカ戦などでも被害に遭っている。

 今週、国際サッカー連盟(FIFA)は、反人種差別委員会の立ち上げを発表。ヴィニシウスが“重要な役割”を担い、サッカー界で相次ぐ人種差別の根絶に向けた取り組みを強化していく方針を明らかにした。

 17日に行われた試合は、ブラジル代表が4-1で快勝。エースナンバー「10」を背負ったヴィニシウスも88分にPKでゴールを決めた。なお、ブラジル代表は後半からはお馴染みの黄色のユニフォームを着用しプレーしている。

By サッカーキング編集部

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