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“サッカーの王様”ペレ氏、プーチン大統領にウクライナ侵攻停止を要求「暴力を正当化する理由はない」

2022.06.02

ウクライナへの侵攻停止を要求したペレ氏 [写真]=Getty Images

 “サッカーの王様”として知られる元ブラジル代表FWペレ氏が、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にウクライナへの侵攻を停止するよう要求した。5月1日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 6月1日に行われたFIFAワールドカップカタール2022欧州予選・プレーオフ準決勝スコットランドvsウクライナの試合開始前、ペレ氏は自身のインスタグラム(Instagram)でロシアのプーチン大統領に向けてのメッセージを投稿した。ペレ氏は「ウクライナは今日、少なくとも90分間は、今なお自国を包んでいる悲劇を忘れようとしている。ワールドカップ出場権を獲得することはすでに困難な課題であり、多くの人命がかかっている現在においてはほとんど不可能だ」としたうえで、以下のように侵攻停止への思いを綴っている。

「今日の試合を機会にお願いしたい。侵攻をやめなさい。このような暴力の継続を正当化する理由はまったくない。この紛争は邪悪で、正当化できず、痛み、恐れ、恐怖、苦悩をもたらすだけだ。これ以上続く理由はない。戦争とは国を分けるためにのみ存在し、ミサイルが子供の夢を壊し、家族を滅ぼし、罪なき人々を殺すことを正当化するイデオロギーは存在しない」

 ペレ氏は2018年のFIFAワールドカップロシア2018が開催される1年前にプーチン氏と会談し、握手を交わしている。ペレ氏はそのことについて触れ「長い握手と笑顔を交わした時、今のように分断される日が来るとは思ってもみなかった。この争いを止める力はあなたの手の中にある。2017年に私と会って、握手したものと同じものだ」と書き込み、改めてプーチン大統領本人に侵攻停止を強く求めた。

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