サンパウロでのプレーを拒否しているD・アウヴェス [写真]=Getty Images
サンパウロに所属するブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスは、同クラブでプレーしないことを決断したようだ。10日、大手メディア『ESPN』が伝えている。
D・アウヴェスは9月のインターナショナルマッチウィークでブラジル代表に招集され、9日に行われたFIFAワールドカップカタール2022南米予選のペルー代表戦に途中出場していた。しかし、代表の活動が終了した後、同選手はサンパウロのトレーニングに合流しなかったようだ。
地元メディアの報道によると、サンパウロはD・アウヴェスに対し、約200万ドル(約2億2000万円)の給与未払いなどがあることから、同選手がプレーを拒否しているという。
サンパウロのフットボール・ディレクターを務めるカルロス・ベルモンテ氏はクラブ公式SNSに投稿した動画の中で、代表から戻ってくるはずだったD・アウヴェスが戻ってきていないことを明かした。
「代理人からダニエウ・アウヴェスは、サンパウロと選手との間で抱えている金銭的債務が解決されるまでクラブに戻らないことを伝えられた。サンパウロは債務を認識しており、先週その妥協案を提案したが、代理人からそれは拒否された。だから、私たちは決断を下し、ダニエウ・アウヴェスがサンパウロでプレーすることはできなくなるとエルナン・クレスポ監督に伝えた」
現在38歳のD・アウヴェスはバイーアでキャリアをスタート。2002-03シーズンにセビージャへと移籍すると、世界屈指のサイドバックとしての評価を手に入れ、2008年夏にバルセロナに加入した。同クラブに在籍した8年間で公式戦通算391試合に出場して21得点101アシストを記録し、6度のリーグ優勝、5度の国王杯制覇、そして3度のチャンピオンズリーグ優勝などに貢献した。
2016年夏のバルセロナ退団後は、ユヴェントスに1年契約で加入。同クラブではセリエAとコッパ・イタリアの2冠を達成した。翌シーズンからはパリ・サンジェルマン(PSG)に活躍の場を移し、17-18シーズンの国内3冠と昨季のリーグ優勝に貢献した。2019年夏からサンパウロでプレー。公式戦95試合に出場し、9ゴール14アシストを記録していた。
なお、D・アウヴェスは今夏に行われた東京オリンピックでもオーバーエイジ(OA)としてU-24ブラジル代表にも選出。延長戦2試合を含めた6試合で600分という大会フルタイム出場も果たし、キャリア通算43個目のタイトルを獲得していた。
By サッカーキング編集部
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