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14歳FWがリーグ戦初ゴール! パラグアイで史上最年少得点記録を樹立

2018.11.06

セロ・ポルテーニョで14歳の神童が誕生した [写真]=Getty Images

 11月2〜5日に行われたパラグアイ1部リーグの後期第17節。首都アスンシオンで行われたスーペルクラシコ「オリンピア対セロ・ポルテーニョ」は、終了間際に互いに得点して引き分けとなった。

 勝ち点7差で首位オリンピアを追いかけている2位セロ・ポルテーニョは、16分に先制。ファン・アギーラルのスルーパスで最終ラインの裏へ抜け出した14歳のフェルナンド・オベラールが、飛び出したキーパーの目前でボールを左足のインフロントで軽く浮かせてゴールに流し込んだ。フェルナンド・オベラールはパラグアイのリーガ最年少選手であり、14歳9カ月27日という数字は言わずもがな同国リーグの最年少スコアラーとなった。セロ・ポルテーニョの公式ツイッターアカウントは、この事実を大々的にツイートした。

 だがオリンピアは、27分にロングフィードをロケ・サンタクルスがくさびになると、ジュリアン・ベニテスとのワンツーでペナルティエリアに入ったロケ・サンタクルスの前にベニテスがなだれ込んで味方からボールを奪う形に。すると転倒したベニテスが転がりながらも足に当てたボールがネストル・カマーチョへのパスになると、カマーチョは無人のゴールへ左足で押し込み1-1とした。セロ・ポルテーニョのイレブンはオフサイドを主張し、実際にカマーチョがオフサイドではあったが、線審は旗を上げず、主審もオフサイドを取らなかった。

 先制点を決めた14歳のオベラールは、前半のアディショナルタイムにも左足のミドルシュートでスタンドの歓声とため息を誘った。

 後半、互いにチャンスを生かせずに90分を迎えると、1-1で終わりそうな空気が流れた。だが、パラグアイのスーペルクラシコはこのままでは終わらなかった。相手陣内でセットプレイを得たセロ・ポルテーニョは、間接FKをホセ・レギサモンが頭で跳ね返したものの、それをディエゴ・チュリンがヘディングでゴール前に送り返すと、最後はマルコ・アコスタ・ロハスが右足のハーフボレーでゴールに押し込み、勝ち越しに成功した。

 そしてセロ・ポルテーニョが勝ち越した直後には、両軍の小競り合いが発生した末に喧嘩両成敗で主審がエルネスト・カバジェロとビクトル・カセレスにレッドカードを提示。10人対10人になって、後半のアディショナルタイムの残りを戦うこととなった。

 まだ試合は終わらなかった。後半のアディショナルタイムにオリンピアのロングフィードがセロ・ポルテーニョのクリアミスを誘うと、ペナルティエリア右側で生まれたルーズボールを拾ったファン・パティーニョの左足を、マルコ・アコスタ・ロハスが左足で蹴ってしまう。パティーニョが倒れると、主審はPKを指示して、このPKを途中出場のホルヘ・オルテガが冷静に決めて、敗北を免れた。

 後期は残り5試合となり、首位オリンピアにとっては勝ちに等しい引き分けとなった一方、勝ち点7差から逆転優勝を目指す2位セロ・ポルテーニョにとっては勝利を取りこぼした形だ。

(記事提供/Cartao Amarelo)

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