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ブラジルが五輪2連覇! 延長戦にマルコムが値千金の決勝点、スペインとの激闘制す

2021.08.07

ブラジルがスペインを下して東京五輪を制した [写真]=Getty Images

 東京オリンピック男子サッカー決勝が7日に行われ、U-24ブラジル代表とU-24スペイン代表が対戦した。

 2016年リオ大会王者のブラジルは2大会連続2度目、スペインは1992年バルセロナ大会以来2度目の金メダルをかけて激突。試合は序盤から拮抗したせめぎ合いが続く展開となる。

 16分、スペインがブラジルのゴールに接近。マルコ・アセンシオが右サイドからインスイングのクロスを供給し、ミケル・オヤルサバルが頭で折り返す。これをカットした相手DFジエゴ・カルロスのクリアはゴールへと向かったが、D・カルロスは自らカバーしてゴール前からボールをかき出した。

 ブラジルは25分、左サイドからギリェルメ・アラーナがニアにグラウンダークロスを供給。反応したリチャーリソンが左足ダイレクトで合わせたが、惜しくも枠を捉えることはできない。

 すると37分、セットプレーの競り合いのなかでマテウス・クーニャに対する相手GKウナイ・シモンのファウルがあったとして、ブラジルがPKを獲得。リチャーリソンがキッカーを務めたものの、左上を狙ったシュートは枠の上を外れてしまった。

 徐々に押し込む時間が増えるブラジルは、前半終了間際に先制する。左サイドからクラウジーニョがインスイングのクロスを供給すると、ファーに走り込んだダニエウ・アウヴェスが浮き球で折り返す。中央で競り勝ったクーニャがボールを足元に収めて、ゴール右下へと流し込んだ。

 リードで折り返したブラジルは52分に決定機。クーニャの折り返しをゴール前で受けたリチャーリソンが、キックフェイントで寄せてきた相手DFを剥がして左足を振り抜く。しかし、相手GKシモンの足に当たって軌道が変化したボールはクロスバーを叩き、ゴールとはならなかった。

 ピンチを凌いだスペインは流れを自分たちに引き寄せ、61分に試合を振り出しに戻す。ブライアン・ヒルのスルーパスに抜け出したカルロス・ソレールが右サイドから折り返すと、ファーに飛び込んだオヤルサバルは左足ダイレクトボレーで豪快に突き刺した。

 スペインは85分、右サイドからオスカル・ヒルが送ったクロスが直接ゴールへ向かうが、クロスバーに阻まれてゴールとはならない。88分にはB・ヒルがペナルティエリアの手前から左足を振り抜くが、これもクロスバーに直撃。お互いに追加点を挙げることはできず、試合は五輪男子サッカー史上6回目となる延長戦に突入した。

 延長戦前半はお互いにチャンスを作ったが得点は生まれず、試合は最後の15分間に突入。すると108分、ブラジルが勝ち越しに成功する。コーナーキックの守備からカウンターを展開し、右のアントニーは逆サイドにロングパスを供給。反応したマルコムは寄せてきた相手DFと入れ替わってペナルティエリアに侵入する。マルコムが左足で流し込むと、シュートは相手GKの足にも当たってゴールに吸い込まれた。

 スペインも反撃に出たものの、最後まで追加点を奪うことはできない。試合はこのまま終了し、ブラジルが5カ国目となる2連覇を達成した。スペインは29年ぶりの金メダル獲得を逃したが、2000年のシドニー大会以来となる銀メダルを獲得した。

【スコア】
U-24ブラジル代表 2-1 U-24スペイン代表

【得点者】
1-0 45+2分 マテウス・クーニャ(ブラジル)
1-1 61分 ミケル・オヤルサバル(スペイン)
2-1 108分 マルコム(ブラジル)

【スターティングメンバー】
ブラジル(4-4-2)
サントス;D・アウヴェス、ニーノ、D・カルロス、アラーナ;アントニー(112分 メニーノ)、D・ルイス、B・ギマランイス、クラウジーニョ(106分 ヘイニエル);クーニャ(91分 マルコム)、リチャーリソン(114分 パウリーニョ)

スペイン(4-3-3)
U・シモン;O・ヒル(91分 バジェホ)、E・ガルシア、P・トーレス、ククレジャ(91分 ミランダ);スビメンディ(112分 モンカヨラ)、メリーノ(46分 ソレール)、ぺドリ;アセンシオ(46分 B・ヒル)、オヤルサバル(104分 R・ミル)、オルモ

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