トルガン・アザール、ドルトムントからPSVへのレンタル移籍が決定！　背番号は「11」

　PSVは1月31日、ドルトムントからベルギー代表MFトルガン・アザールがレンタル移籍にて加入することを発表した。

　今季ドルトムントでベンチを温める日々が続いていたT・アザールが、シーズン後半戦は自身初のエールディヴィジでプレーすることとなった。背番号は「11」に決まっている。『スカイ・ドイツ』によると、レンタル料は50万ユーロ（約7100万円）程度。契約に買い取りオプションは付随していないようだ。また、レンタル移籍期間中の給与はPSVが支払う契約となっており、約250万ユーロ（約3億6000万円）から350万ユーロ（約5億円）程度を負担する見込みだという。

　PSVは今季のエールディヴィジ第19節を終えた段階で3位につけている。首位を走るフェイエノールトとは勝ち点差「4」、2位のAZとは勝ち点差「2」となっており、5シーズンぶり22回目の優勝も十分に狙える状況だ。ヨーロッパリーグ（EL）ではグループステージを2位で通過し、2月16日と23日にはプレーオフステージでセビージャとの試合が予定されている。

　なお、PSVは今冬の移籍市場で既にウルヴァーハンプトンからU－21ポルトガル代表FWファビオ・シルヴァのレンタル移籍加入を発表済み。アザールと同日にはガラタサライからのレンタル移籍で元オランダ代表DFパトリック・ファン・アーンホルトの加入も発表しており、今冬の移籍市場では3名の新戦力を迎え入れることとなった。

　レンタル移籍加入に際し、T・アザールはPSVのクラブ公式HPを通してコメントを発表。「この素晴らしいクラブ、そして美しいユニフォームを着ることができて嬉しいよ。PSVはエールディヴィジで優勝を争っていて、KNBVベーカーやELでの戦いも残っている。そのようなビッグゲームでプレーできるのが今から待ち遠しいよ」と意気込んだ。

　T・アザールは1993年3月29日生まれの現在29歳。若くして母国ベルギーを飛び出し、フランスのRCランスでプロキャリアをスタートさせた。2012年夏には兄のエデンと同じタイミングでチェルシーへと完全移籍加入。しかし、チェルシー加入直後にはベルギーのズルテ・ワレヘムへ2年間の“武者修行”に出ることに。2014年夏にはボルシアMGへレンタルされると、シーズンを通して主力として活躍を続け、翌年に完全移籍へと切り替わった。ボルシアMGには合計5シーズン在籍し、ブンデスリーガ147試合の出場で31ゴール35アシストを記録。2019年夏にはドルトムントへと完全移籍を果たした。ドルトムントでは加入直後から定位置を確保し、2019－20シーズンはブンデスリーガ33試合の出場で7ゴール13アシストを記録。翌シーズンからは相次ぐ負傷に悩まされて稼働率が低下すると、今シーズンはここまで公式戦21試合の出場に。そのうち15試合が途中出場となっており、安定した出場機会を得られているとは言い難かった。

　ベルギー代表としては2013年5月にデビューを飾った。その後はメンバーから遠ざかっていたものの、EURO2016終了後からはコンスタントに招集を受けるようになり、ワールドカップも2大会連続で出場。EURO2020では主力として4試合にスタメン出場し2ゴールを挙げていた。ここまでベルギー代表通算47試合の出場で9ゴールを挙げている。