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オランダで珍事件が発生…フェイエノールトGKバイロー、ボール投げ込みで速攻を封じる

2023.01.30

フェイエノールトのオランダ代表GKバイロー [写真]=Icon Sport via Getty Images

 エールディヴィジ第19節が29日に行われ、トゥウェンテフェイエノールトが1-1で引き分けた。同試合で起こった珍しいシーンが話題となっている。

 この“事件”が起こったのは前半の37分。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのゴールでフェイエノールトが1点をリードする中、トゥウェンテも反撃を試みる。37分には最終ラインからの低弾道ロングフィードにオランダ人FWヴィルヒル・ミシジャンが反応。フェイエノールトの最終ラインを破ったものの、オランダ代表GKジュスティン・バイローが好判断を見せ、鋭い飛び出しからのスライディングでボールをタッチラインの外へとクリアする。しかし、直後に“事件”が発生。ミシジャンはボールボーイからボールを受け取り、スローインをクイックリスタートして試合を再開させようとしたものの、GKバイローが自身のクリアしたボールを拾いに行き、そのままピッチへと投げ込んだのだ。

 ボールが2つピッチ内にある場合、主審は試合を止めなければならない。そのため、ゴールマウスががら空きの状態だったにもかかわらず、トゥウェンテは“速攻”の機会を失うこととなった。ミシジャンは怒りを爆発させ、トゥウェンテのチームメイトと共に猛抗議。このプレーでGKバイローにはイエローカードが提示され、試合は再開した。

 試合後、『ESPN』がGKバイローのコメントを伝えた。「ミシジャンはスピードが遅い選手ではない。スライディングの後、このままでは得点されてしまうと思った。もし僕がボールを投げ入れなければ、トゥウェンテは得点できただろう。ゴールは空っぽだったのだから。それならばイエローカードでいいじゃないかと思ったんだ」と話し、イエローカードを覚悟した上での行動であったことを明かしている。

 なお、トゥウェンテは68分に元オランダ代表DFジョシュア・ブレネットのゴールで試合を振り出しに戻した。他にも決定機があったものの、GKバイローの好セーブに阻まれて追加点は挙げられず。前節終了時点で4位のトゥウェンテと首位を走っているフェイエノールトの一戦は、痛み分けのドローで終了した。

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