2012年5月6日は、ユヴェントスの伝説が始まった日だ。第37節のカリアリ戦に勝利し、2011-12シーズンのセリエA優勝が決定。以降、イタリア王者に君臨し続け、昨シーズンには史上初の8連覇を達成した。
まさに絶対的な地位を築く彼らだが、2011-12シーズンは特別な1年として記憶されている。アントニオ・コンテ体制1年目で残した成績は、23勝15分0敗。クラブ史上初の無敗優勝を成し遂げたのだ。
あれから8年――。歴史に残る偉業を達成した選手たちは何をしているのだろうか。当時の主要メンバー15名の“今”を、当時の背番号とともに紹介する。
※年齢は5月6日時点のもの
▼MF 21 アンドレア・ピルロ
(元イタリア代表/当時32歳⇒現在40歳)
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左:優勝を祝うピルロ 右:引退後ゴルフに興じるピルロ [写真]=Getty Images
2011年夏にミランから加入すると、1年目から不動の地位を築いた。リーグ戦ではチーム最多となる37試合に出場し、無敗優勝の原動力となった。2017年の現役引退後は指導者の道に進み、来季からはU-23チームの監督としてユヴェントス復帰が噂されている。
▼MF 8 クラウディオ・マルキージオ
(元イタリア代表/当時26歳⇒現在34歳)
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左:優勝を祝うマルキージオ 右:引退後のマルキージオ [写真]=Getty Images
ピルロに次ぐ36試合に出場し、中盤を支えたのがマルキージオ。ユヴェントス生え抜きの同選手にとって、初のセリエA制覇だった。2018年の退団後はゼニトに1シーズン在籍し、昨年10月に引退。大の親日家として知られ、今月ユヴェントスの公式YouTubeチャンネルに登場した際には、いつの日か子どもたちと日本に行きたいという希望を明かした。
▼FW 10 アレッサンドロ・デル・ピエロ
(元イタリア代表/当時37歳⇒現在45歳)
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左:優勝を祝うデル・ピエロ 右:引退後のデル・ピエロ [写真]=Getty Images
1993年から在籍し、ユヴェントスにおける公式戦の最多得点記録を樹立。無敗優勝を達成した2011-12シーズンは、ユヴェントスでのラストイヤーだった。退団後はオーストラリアやインドでのプレーを経て現役引退。現在は主に解説者として活動している。
▼GK 1 ジャンルイジ・ブッフォン
(元イタリア代表/当時34歳⇒現在42歳)
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息子とともに優勝を祝うブッフォン [写真]=Getty Images
“ビアンコネーリ”(ユヴェントスの愛称)に加入して11年目だった2011-12シーズンは35試合に出場。リーグ最少の20失点を記録したチームの最後の砦として立ちはだかった。2018年夏にユヴェントスを退団し、昨季はパリ・サンジェルマンでプレー。今季から再びユヴェントスの一員となり、パルマ在籍時に着用していた“77番”を背負っている。
▼DF 15 アンドレア・バルザーリ
(元イタリア代表/当時30歳⇒現在38歳)
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2011-12シーズンのバルザーリ [写真]=Getty Images
バルザーリは2011年1月にヴォルフスブルクからユヴェントスに加入。最終ラインの一角として活躍を続け、リーグ8連覇を成し遂げた。昨季限りで現役を退いた後もクラブに残り、マウリツィオ・サッリ監督のもとでコーチを担当している。
▼DF 3 ジョルジョ・キエッリーニ
(イタリア代表/当時27歳⇒現在35歳)
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シモーネ・パドイン(左)と優勝を祝うキエッリーニ [写真]=Getty Images
ブッフォンの後を継ぎ、昨季からユヴェントスの主将を務めるキエッリーニ。2011-12シーズンは最終ラインのレギュラーとして34試合に出場し、堅守を築いた。在籍15年目を迎えた今季は、開幕直後に右ひざの前十字じん帯を断裂。長期離脱を強いられたが、今年2月に実戦復帰を果たしている。
▼DF 19 レオナルド・ボヌッチ
(イタリア代表/当時25歳⇒現在33歳)
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チャンピオンTシャツで取材に応えるボヌッチ [写真]=Getty Images
ボヌッチも無敗優勝メンバーの一員だ。2010年夏にバーリから加入すると、すぐさま定位置を確保。バルザーリ、キエッリーニと共に最終ラインを形成し、7度のスクデット獲得を果たした。今季はキエッリーニの離脱中にキャプテンマークを巻いてピッチに立った。
▼MF 22 アルトゥーロ・ビダル
(チリ代表/当時24歳⇒現在32歳)
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左:優勝を祝うビダル 右:現在はバルセロナでプレーするビダル [写真]=Getty Images
2011年夏にレヴァークーゼンからユヴェントスに加入。セリエA初挑戦ながら33試合に出場して7ゴールを挙げるなど、入団1年目から中心選手として活躍した。2015年にユヴェントスを離れた後はバイエルンを経て、現在はバルセロナでプレー。今夏のインテル移籍が報じられており、5年ぶりにセリエA復帰を果たすかもしれない。
▼FW 14 ミルコ・ヴチニッチ
(元モンテネグロ代表/当時28歳⇒現在36歳)
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2011-12シーズンのヴチニッチ [写真]=Getty Images
ローマで頭角を現し、2011年夏にユヴェントスに引き抜かれたヴチニッチ。2011-12シーズンはチーム2位タイの9得点を奪い、セリエA制覇に貢献した。その後は2014年までユヴェントスでプレーし、2017年にUAEのアル・ジャジーラで現役引退。現在はプロゴルファーとして活動し、大会にも出場している。
▼FW 18 ファビオ・クアリャレッラ
(イタリア代表/当時29歳⇒現在37歳)
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左:優勝を祝うクアリャレッラ 右:現在はサンプドリアでプレーするクアリャレッラ [写真]=Getty Images
昨季のセリエA得点王に輝いたクアリャレッラは、2010年夏から4シーズンにわたってユヴェントスでプレー。レギュラーとして活躍したわけではなかったが、セリエA優勝を3度味わった。2016年2月から在籍するサンプドリアでは自慢の得点感覚を発揮し、エースとして君臨。第二の青春を謳歌している。
▼DF 26 シュテファン・リヒトシュタイナー
(スイス代表/当時28歳⇒現在36歳)
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左:2011-12シーズンのリヒトシュタイナー 右:現在はアウクスブルクでプレーするリヒトシュタイナー [写真]=Getty Images
昨季はアーセナルでプレーし、今季からはアウクスブルクの一員となったリヒトシュタイナー。ユヴェントスでの1年目だった2011-12シーズンはチームで3番目に多い35試合に出場し、無敗優勝の立役者となった。その後も2018年の退団まで主力として活躍を続け、セリエAで7度、コッパ・イタリアで4度の優勝を味わった。
▼DF 4 マルティン・カセレス
(ウルグアイ代表/当時25歳⇒現在33歳)
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左:2011-12シーズンのカセレス 右:現在はフィオレンティーナでプレーするカセレス [写真]=Getty Images
カセレスは2011-12シーズンの冬の移籍市場でユヴェントスにレンタル加入。2009-10シーズン以来の復帰を果たすと、11試合に出場して自身初のセリエA優勝を味わった。2016年の退団後はサウサンプトンやヴェローナ、ラツィオを経て、昨年1月から三たびユヴェントスに在籍。今季はフィオレンティーナでプレーしている。
▼FW 32 アレッサンドロ・マトリ
(元イタリア代表/当時27歳⇒現在35歳)
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2011-12シーズンのマトリ [写真]=Getty Images
8年前、得点源としてチームをけん引していたのがマトリだ。ミランユース出身の同選手は2011年1月からユヴェントスでプレー。2011-12シーズンは31試合出場でチームトップの10ゴールを挙げ、セリエA制覇へと導いた。今季はサッスオーロからのレンタルでブレシャに在籍していたものの、今年1月にサッスオーロに帰還。直後に同クラブを退団し、現在は所属先がない状況だ。
▼MF 7 シモーネ・ペペ
(元イタリア代表/当時28歳⇒現在36歳)
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左:2011-12シーズンのペペ 右:引退後のペペ [写真]=Getty Images
2010年夏からユヴェントスに在籍していたペペ。主にウイングとして活躍し、2011-12シーズンは31試合出場で6ゴールをマークした。2015年の退団後はキエーヴォとペスカーラでプレーし、2017年に引退。現在は解説者を務めるかたわら、代理人としても活動中だ。
▼MF 24 エマヌエレ・ジャッケリーニ
(元イタリア代表/当時27歳⇒現在35歳)
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左:2011-12シーズンのジャッケリーニ 右:現在はキエーヴォでプレーするジャッケリーニ [写真]=Getty Images
チェゼーナでの活躍が認められ、2011年夏にユヴェントス入り。ただ新天地では2シーズンで4得点と本領を発揮できず、2013年に退団した。それでもコンテ監督が率いたイタリア代表で重要な役割を果たし、EURO2016ではベスト4進出の原動力となった。クラブレベルでは、サンダーランドやボローニャ、ナポリを経て、2018年からキエーヴォでプレーしている。
(記事/Footmedia)
By Footmedia