2018.11.23

【コラム】着々と若返りを進める新生アッズーリ…解決すべき問題は得点力不足

イタリア代表
20日にアメリカ代表と対戦したイタリア代表 [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 イタリア代表がロベルト・マンチーニ監督体制になってから約半年が過ぎ、年内の代表マッチはすべて終了した。

 ジャンピエロ・ヴエントゥーラ前監督の時とはフォーメーションが代わり、選手の顔ぶれは若返った。2019年3月から始まるユーロ2020予選に向けて、マンチーニ監督は直近のアメリカ代表との親善試合では初招集した中盤のステファノ・センシ(サッスオーロ)、ヴィンチェンツォ・グリフォ(ホッフェンハイム)、そして18歳のFWモイーズ・キーン(ユヴェントス)らを試した。

 まずヴェントゥーラ前監督の時の「3-5-2」から「4-3-3」に布陣を一新した。正GKはジャンルイジ・ブッフォン(パリ・サンジェルマン)からジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)へ。守備陣では、ジョルジョ・キエッリーニレオナルド・ボヌッチのユヴェントス・コンビを固定。サイドバックはアレッサンドロ・フロレンツィ(ローマ)やポーランド戦でゴールを決めたクリスティアーノ・ビラーギ(フィオレンティーナ)らがいいパフォーマンスを披露している。

 中盤ではマルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)、ジョルジーニョ(チェルシー)がゲームメーカーの役割として試合を引っ張っていく。中央をドリブルで突破して前線にパスを出すことのできる彼らの武器を生かして、何とかもう少し得点力を上げたいものだ。9試合で8得点9失点(3勝4分け2敗)と、課題は明らかなのだから。これはマンチーニ監督も常々口にしており、今後はどのようにしてゴールを増やすかを考えていかなければならない。

 そして、その攻撃に目を向けると、FWで得点したのはシモーネ・ザザ(トリノ)、フェデリコ・ベルナルデスキ(ユヴェントス)、マッテオ・ポリターノ(インテル)、アンドレア・ベロッティ(トリノ)と顔ぶれが豊富。そんななか、マンチーニ監督が固定しているのはウイングのフェデリコ・キエーザ(フィオレンテイーナ)とロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)で、彼らはヴェラッティやジョルシーニョとのコンビネーションも良く、たくさんのチャンスを作り出している。一方、ケヴィン・ラザーニャ(ウディネーゼ)やチーロ・インモービレ(ラツィオ)は目立ったプレーができなかった。

 20歳のキエーザはコンスタントに出場しており、やがてチームの顔となるべき存在だろう。特に9月7日のネーションズリーグ・ポーランド戦では70分にキエーザが入ったことによって試合の流れが大きく変わった。結果的に、エリア内のファウルでPKのチャンスを作り1-1のドローへと導いた。父エンリコに負けない代表歴を積んでいってほしい。また、21歳のMFニコロ・バレッラ(カリアリ)も、攻守両面でミスなくこなしてきており、今後に期待のかかるプレーヤーだ。マンチーニ監督のもと、着実に若返りを進める新生アッズーリから目が離せない。

文=赤星敬子

欧州リーグ順位表

リヴァプール
45pt
マンチェスター・C
44pt
トッテナム
39pt
欧州順位をもっと見る
ドルトムント
39pt
ボルシアMG
33pt
バイエルン
30pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
34pt
セビージャ
31pt
アトレティコ・マドリード
31pt
欧州順位をもっと見る
ユヴェントス
46pt
ナポリ
38pt
インテル
32pt
欧州順位をもっと見る