2018.07.10

【コラム】イタリアサッカー界発展のために…“ユーヴェのC・ロナウド”誕生を願う

クリスティアーノ・ロナウド
ユーヴェへの移籍は実現するのか、去就に注目が集まる [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 ロシア・ワールドカップからすっかり取り残されてしまったイタリアにビッグ・ニュースが舞い込んできた。レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドに対し、どうやらユヴェントスが本気で獲得を試みているようだ。イタリアでは日々、刻々と交渉の経過が報じられている。

 現地時間9日、夜時点での最新情報は「代理人のホルヘ・メンデス氏とレアルのフロレンティーノ・ペレス会長が話し合いの最終段階に入っており、今週中にも正式発表か」というものだった。レアルからの“ロナウド解放”のために、同会長は1億5000万ユーロ(約195億円)を要求。ユーヴェ側の1億2000万ユーロ(約156億円)まで、互いがどう歩み寄るかにかかっている。

 マンチェスター・Uを経て、2009年からレアルに所属するC・ロナウドは、これまでにチャンピオンズリーグ(CL)を5度制覇し、バロンドールを5回獲得した。ポルトガル代表としては、ユーロ2016でヨーロッパの頂点に立った。近代のサッカー界でこれほどのキャリアを築き上げたプレーヤーといえば、バルセロナのリオネル・メッシぐらいではないか。そんな華々しい経歴を誇るC・ロナウドは、今年5月のCLでレアルの一員として3連覇を果たした後に、チームから去ると示唆した。ジネディーヌ・ジダン監督の辞任といい、黄金時代を突っ走るレアルにも新しい風が吹くのかもしれない。

「どうして今になってセリエAへ?」と疑問を抱いた人も少なくないはずだ。C・ロナウドが環境を変えるためにヨーロッパの一流クラブでスタートを切るなら、33歳という年齢はラスト・チャンスとも考えられる。ユーヴェは、現在のセリエAのクラブでチーム力としてはもちろん、クラブ経営の意味でも最も健全だと言われる。新たな国の新しいチームで、再び欧州制覇という目標に向かうのも、C・ロナウドのモチベーションを高めるだろう。

 ユーヴェは資金力をどう確保するか。毎日のように譲渡リストの選手の名前が挙がってきているが、そこにはダニエレ・ルガーニやマルコ・ピアツァ、そしてゴンサロ・イグアインの売却もあり得ると報じたメディアもあった。またあるスポーツ紙はパリ・サンジェルマンのネイマールがレアルに移籍したら、ペレス会長がC・ロナウドを手放すだろうと仮定した。この話はサンジェルマン側が「絶対に移籍させない」と否定したため、立ち消えとなったのだが……。

 C・ロナウドのユーヴェ移籍が実現したら、イタリアサッカー界全体が大きく盛り上がるだろう。スタジアム動員数が増えるだけではない。大人だけでなく、サッカー少年たちが生でC・ロナウドのプレーを見るチャンスが増えることになる。最終的にどんな結果が出るかは分からない。しかしぜひ、ユーヴェのC・ロナウドが誕生してほしい。心からそう願っている。

文=赤星敬子

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