2018.05.31

【コラム】新生イタリア代表の可能性と、バロテッリに感じた伸びしろ

マリオ・バロテッリ
ゴールという結果でマンチーニの期待に応えたバロテッリ(中央)[写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 ロベルト・マンチーニ体制のアッズーリが初試合のサウジアラビア戦を勝利で飾った。同監督が信頼し、メンバーに選んだマリオ・バロテッリの先制ゴールは鮮やかなものだった。2014年6月14日に行われたブラジル・ワールドカップのイングランド戦でヘディングシュートを決めて以来、約4年ぶりの得点だ。

 前半21分、相手のルーズボールから3人を振り切って、右足から放ったシュートは見事にゴールネットに突き刺さった。チームメイトから頭を叩かれるという手荒い祝福を受けたバロテッリは、ニッコリと微笑んだ。もちろんまだ1試合だけだが、再生したバロテッリと新しいイタリア代表の未来を予感させる。

 試合前日会見では、バロテッリの起用について「バロテッリ? 彼には多くの友人がニースにいるからな」と、サウジアラビア戦の先発をかわすような発言もあった。しかし最終的には「マリオがここまで来ているのは調子がいいからだ。もっといい状態に持っていくことも可能だったと思う。これからは彼次第だ。我々にたくさんのものを与えてくれるよう願っている。まだ若いしパワーがある。彼を信頼しているし、いいプレーをしてくれる代表の一員だ」とコメント。マンチーニ監督はそのクオリティーを高く評価し、また期待していると明言していた。

 サウジアラビア戦では開始からバロテッリにボールが集まった。だが後半に入ると、アンドレア・ベロッティがアップを始める。バロテッリが前半の終わりあたりから右太ももの内側を気にしていたからだ。内転筋を痛めた様子で、同13分にはバロテッリがベンチに下がり、ベロッティがピッチに入った。そのベロッティが、後半24分に右CKからのボールを決めてイタリアは2-0としたが、2分後にダヴィデ・ザッパコスタのミスから失点。これは今後のディフェンス面での課題となるだろう。

 同監督はチーム作りと機能させるまでに「2、3試合では足りない。5試合は必要だ」と話していた。そしてサウジアラビア戦後は「勝利と楽しむことが大事。マリオはもっとやれたはず」と伸びしろがまだあると強調した。イタリアはロシアW杯を直前に控えたフランス(6月1日)、オランダ(6月4日)との親善試合が待ち受けている。ヨーロッパの強国との戦いで、マンチーニの4-3-3はどのような過程を経て進化していくのだろうか。スタートを切ったばかりのアッズーリの可能性に期待したい。

文=赤星敬子

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