2018.01.04

【コラム】母親、経営者、そして代理人…イカルディの妻・ナラ氏のビジネス株が急上昇中

マウロ・イカルディ
イカルディと妻のナラ氏 [写真]=Inter via Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 セリエAで最も有名な選手の妻といえば、インテルに所属するFWマウロ・イカルディのワンダ・ナラ夫人ではないだろうか。イカルディは現在17ゴールで得点ランキングのトップに君臨。アルゼンチン代表にも復帰した。同夫人の肩書はもともとモデルだったが、今ではイカルディの代理人という方がよく知られている。そして12月には自身のデザイナー・ブランドを立ち上げ、ファッション界デビューを果たした。サッカー選手の配偶者でショップなどを経営している女性は多い。だが、デザイナーとなるとヴィクトリア・ベッカムくらいではないだろうか。

 そんな彼女の名前がメディアに登場するようになったのは、マキシ・ロペス(ウディネーゼ)と結婚していた時代だった。3人の母親としてマキシ・ロペスがプレーするカターニャで生活していた。しかし、その夫婦生活が破たんし、イカルディとカップルになったことで同じアルゼンチンの先輩・後輩の仲が悪化。格好のゴシップ・ネタとなった。険悪だった3人がなんと先日の調停では、離婚問題のゴタゴタに終止符を打った。あれだけ揉めていたのが、最後には両者納得でジ・エンドに持ち込むとは……。同夫人が「時間が解決してくれた」と話したのが印象的だった。実はかなり頭のいい女性なのではないか、と感じている。

 マキシ・ロペスを見限って、まだ20歳そこそこだったイカルディの才能を信じて代理人業までスタートさせたのも、先見の明がある証拠だろう。「マウロはゴール数に相当するだけのことをやっている。どれだけ試合で得点を挙げようと、家に帰ってきてからはその日の試合を見直して、自分のプレーをチェックしている。私もサン・シーロには毎試合足を運んでいるわ」と、マネージャーとしての仕事も忘れない。

 2015年夏のメルカートでは、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長に自らイカルディを売り込むなど、積極的な行動にも出た。これには賛否両論だったものの、イカルディのプレーヤーとしての価値は「2億ユーロ(約270億円)」と言い切っている。またレアル・マドリードやチェルシー、バイエルンが獲得に動いたとの噂も。しかし「マウロはインテルで最高にハッピーよ。キャプテンに誇りを持っている」とクラブとの関係は安定している様子だ。インテルのチャンピオンズリーグ出場が決まれば、イカルディ株もさらに上昇するだろう。

 またクラブ側が契約に特別条項(違約金などの細則)を盛り込んでいたのを解除したことでも知られる。「細則は選手を縛り付けてビビらせるだけ。オファーするクラブ側にとってもメリットがない。選手の意思、決定権が大事なのよ」という理由からだ。妻、母親、代理人、そしてデザイナーというビジネスも始めたワンダ・ナラ。そのパワーは留まるところを知らずに、まだまだ発展していきそうだ。

文=赤星敬子

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