2017.12.13

【コラム】今季は四つ巴で熾烈なスクデット争いか…セリエA“冬の王者”に輝くのは?

セリエA
今季は首位インテルを中心に優勝争いが繰り広げられている [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 セリエA第16節は“イタリア・ダービー”を戦った2チームを含む上位4チームが全てドロー決着。4位のローマがキエーヴォと引き分けたのは痛かった。ただ、他のチームより1試合消化が少ない点を考慮すると勝ち点3をプラスしてみても良いかもしれない。そうすると、首位インテルが40ポイント、2位ナポリは39ポイント、3位ユヴェントスが38ポイントと、わずか1ポイント差の接戦で35ポイントのローマも全16試合を行っていれば38ポイントに達する可能性もある。ますますスクデット、いやそれ以上にチャンピオンズリーグ(CL)出場権を懸けて、ハードな接戦が繰り広げられそうだ。

 上位4チームの直接対決は今月23日、第18節にユヴェントス対ローマが行われる。また、2017年のラストゲームでは30日にインテル対ラツィオ(5位)という好カードがあり、ここも目を離せない。これまでの直接対決の上位4チームは5試合行われており、インテルが1勝2分け、ナポリは1勝1分け1敗、そして3位ユヴェントスが1勝1分け、4位ローマは2敗となっている。シーズン折り返し地点での首位は“冬の王者”と呼ばれ、セリエAで重要な意味を持つ。

 各クラブの現状を見てみたい。インテルについてはこのコラムで何度か取り上げているので、まずはユヴェントスから。9日のインテル戦での手堅い守備がさすがだった。ユヴェントスでの450試合出場を飾ったジョルジョ・キエッリーニを始めとしたDF陣は前半、インテルに一本もシュートを打たせなかった。これはインテルにとって2014年5月のミラン戦以来というから、どれだけユヴェントスが徹底的な守りを見せていたかが分かる。それに対して不安材料はパウロ・ディバラ。開幕当初の好調ぶりから程遠い状態で10月のアルゼンチン代表招集後、スランプに陥っている。ユーヴェの背番号10の重圧が今になってのしかかってきたのか。2月からはCLも再開し、ディバラの得点力はチームにとって不可欠だ。

 2位のナポリは今シーズンもCLで敗退し、ベスト16入りを果たせなかった。欧州の壁は高い。しかし、逆に考えるとヨーロッパリーグ(EL)の試合は続くものの、CLほどのプレッシャーはないだろう。懸念されるのは、派手な得点力がナポリの特徴だったものの、何と11月からのここ最近5試合で合計3ゴールしか挙げていない。これは非常事態だ。セリエAの第11節までは10勝1分けで平均得点2.9だったのが、この第12節から第16節の5試合では平均得点0.6とがた落ちしてしまっている。このスランプをどう抜け出せるかがチームの明暗を分けるだろう。

 ローマはエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が自身のサッカーをうまく浸透させ、チームを作り上げている。CL決勝トーナメントにも勝ち残っており、今後が期待される。モンチSDはダニエレ・デ・ロッシ(2019年)、ラジャ・ナインゴラン(2021年)、ケウィン・ストロートマン(2022年)とチームの主力選手と契約延長を次々行い、同監督との長期計画を進めていく手腕が光る。ローマについてはまたいずれ、別の機会に取り上げたい。

文=赤星敬子

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