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「クラブが求めるのなら」…シーズンを終えた長友、去就は「わからない」

2017.05.29

今季最終節のウディネーゼ戦に出場した長友佑都 [写真]=Inter via Getty Images

 日本代表DF長友佑都が所属するインテルは28日にセリエA最終節でウディネーゼと対戦し、5-2の快勝でシーズンを締めくくった。7試合ぶりのベンチスタートとなった長友は後半開始からピッチに立ち、勝利に貢献。試合後の取材でシーズンを振り返った。

 この日のインテルは前半のうちに3点のリードを奪うと、後半立ち上がりにも1点を追加。1点を返されて迎えた78分には、右サイドからのクロスをファーのジョフレイ・コンドグビアがダイレクトボレーで合わせ、このシュートにゴール前の長友が反応。足先で触れたように見えたが、ボールはその後ろにいた相手DFガブリエレ・アンジェッラに当たってネットを揺らしたため、オウンゴールとなった。

 その後は後半アディショナルタイムに失点を喫したものの、ホームでの最終節で大量5得点を奪ったインテルが、連勝でシーズンを終えた。

 試合後の取材に応じた長友は、オウンゴールとなったチーム4点目について問われ、「僕のゴールじゃないです。完全に。触っていないんで」とコメント。得点直後のスクリーンには、スコアラーとして長友の名前が映し出されたようで「僕自身もびっくりしました」と明かしつつ、「僕自身は、(ボールに触った)感覚はなかった」と改めて自身のゴールではないと述べた。

 そしてシーズン全体については、「監督が(ロベルト)マンチーニ、(フランク)デ・ブール、(ステファノ)ヴェッキ、(ステファノ)ピオリ、ヴェッキと替わって、チームとしても個人としても、なかなか難しい時期を過ごしました」と、度重なる指揮官交代に戸惑う1年だったと振り返った。

 そして気になる去就については「どうなるかわからない」ようで、「インテルに残るかもしれないし、移籍するかもしれない。けど、僕自身やるべきことは変わらないので。どのチームに行ってもどこにいても、チームのために貢献する。僕を求めてくれている場所でチームに貢献するという、ただそれだけなので」と言及。

「サッカー選手である以上、試合に出るということは大前提ですし、試合に勝って努力しているというか、心の底から喜びを感じるので。ワールドカップもありますし、試合に出てないともちろん代表にも選ばれないし、ワールドカップにも行けないだろうし、その危機感は僕自身、常にあります」と、出場機会を掴むことが不可欠だと主張した長友は次のように続け、去就に関してはクラブの意向に従うことを示唆した。

インテルの愛ということを皆さん書かれていますけれど、愛というか感謝というところですね。自分を育ててくれたクラブだし。チームメイトもそうだし、スタッフも本当に大好きな人ばかりで、そこの感謝っていう部分ですよね。だからクラブが求めるならもちろんそこに貢献するけれど、クラブが必要ないというなら荷物をまとめて出ていくだけです。それに全く戸惑いはないし、自分のいる場所、置かれた場所で努力をする、シンプルなことです」

 また、同日にローマで最後の試合を終えた元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティについてもコメント。「トッティとの思い出はまず、僕がチェゼーナで初めてセリエAの舞台に立った時に、トッティと勝負したんですね。その時の感覚というのはもう今でも忘れられなくて。感動と、絶対負けないという気持ちでセリエAに臨みました。ただ、何度も対戦する中で一度、トッティとユニフォーム交換をして彼の方からサインをしてくれて、っていう思い出もありますし、選手として僕が言うべきことは何もないですけれど、なんか人間としてもすごい心の広い温かい人だな、という。偉大な選手はやっぱり偉大な人間ではないかな、と思います」と、セリエAを代表するレジェンドとの思い出を語った。

 シーズンを終えた長友は、6月に行われるキリンチャレンジカップ2017のシリア代表戦、2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選イラク代表戦の2試合に向け、日本代表合宿に合流する。「僕自身はチームのために貢献することだけ。新しい選手も来ていますけど、競争が始まるので。それは僕自身もやっぱり厳しい気持ちで。もちろんチームとしてはサポートするとこも大事だと思いますけど、競争することを忘れずやっていきたいと思います」と、ポジション争いへの意気込みを述べた。

By サッカーキング編集部

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