インテルの主将を務めるFWイカルディ [写真]=Inter via Getty Images
日本代表DF長友佑都が所属するインテルの主将、アルゼンチン人FWマウロ・イカルディがクラブから制裁を科されることとなった。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が17日に報じた。
イカルディは、自伝『Sempre Avanti(常に前へ)』を先週発売。その中には、2015年2月のサッスオーロ戦で、ゴール裏の“ウルトラス”とも呼ばれる熱狂的なファンに向けてユニフォームを投げ入れ、投げ返されたことで激しく対立していたことについて挑発するような文面を記した。これに一度は和解に達していた“ウルトラス”が憤慨。イカルディは謝罪をしたものの彼らの怒りは収まらず。16日のカリアリ戦でイカルディに対し、「お前は男でなければ、主将でもない、ただの臆病なクソ野郎だ」と横断幕で激しくののしり、主将はく奪を要求した。
1-2と逆転負けを喫したインテルはカリアリ戦から一夜明けた17日の午前、クラブのトレーニングセンターのあるアッピアノ・ジェンティーレでハビエル・サネッティ副会長、ジョヴァンニ・ガルディーニ・ゼネラルマネージャー、ピエロ・アウジーリオSD(スポーツディレクター)、フランク・デ・ブール監督の首脳陣がイカルディ本人と話し合った。約70分にも及んだ会談の後、クラブ公式サイトで「クラブの規則を破ったことで制裁を下すことになる」と声明を発表。“ウルトラス”が要求した主将の座をはく奪することは見送ったものの、事態の沈静化に向けて、何らかの罰則を下すことを正式に発表した。
また、イカルディもクラブ公式サイトで謝罪を表明。「誰もが傷つくことのないよう、(ウルトラスを挑発した)ページがもはや存在しないように謝罪し、努力していきます。今日、クラブと話し合いを行い、この不快な一連の出来事をここで完結することとしました。私たちには一つの目標しかありません。それは、インテルに最良の結果をもたらすこと。インテルをさらに偉大なチームとする以外は何もありません」と話し、謝罪の意を示すとともに、騒動をこの場で終わらせたいとの意向を示した。
By サッカーキング編集部
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