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かつて放出した古巣に“復讐劇”? ポグバがマンU復帰で年俸23億円か

2016.08.02

ユヴェントスに所属するポグバ [写真]=Getty Images

 この夏のメルカート(移籍市場)が折り返し段階に入った。セリエAのクラブで着々とミッションをこなしているのはユヴェントス。完全に独り勝ちと言ってもいいほどだ。ナポリからアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインを獲得し、その分の補てんはフランス代表MFポール・ポグバとイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチの譲渡で十分に補えるだろう。ナポリもイグアインの移籍金で、FWを獲得しようとインテルのマウロ・イカルディに接触している様子だ。この1カ月でメルカートがどんどん加速していく動きから目が離せなくなる。

 そして最終段階に来ているといわれるポグバのマンチェスター・U移籍だ。本人はアメリカでバカンス中だが、あとはクラブの公式発表を待つのみと言われている。ジョゼ・モウリーニョ監督も「チームに要求した欲しい選手4人のうちの最後の選手」と到着を心待ちにしている。代理人ミーノ・ライオラ氏とマンチェスター・U関係者、そしてユヴェントスのメルカート担当でもあるジュゼッペ・マロッタGD(ゼネラルディレクター)とのコンタクトも頻繁になってきた。

 昨夏も史上最高額の移籍金でユヴェントスから出ると言われていたポグバ。しかし結果的に残留した。ただこの夏のマンチェスター・Uの本気度は違った。「ポグバは出さない」と断言していたマロッタ氏がつい「もし例外的に譲渡するなら1億ユーロ以上(約115億円)」と漏らした。これにマンチェスター・Uのエド・ウッドワードCEO(最高経営責任者)は飛びつき、1億300万ユーロ(約118億4500万円)で獲得する意向を伝えた。自体は本格的に動き出す。

 7月27日にはユヴェントスのマロッタ氏、ライオラ氏らとの最終的な話し合いの場が設けられることになっていて、48時間以内にも正式発表かとされたが、結果的にこの会合は中止された。推定移籍金は1億1000万ユーロ(約126億5000万円)まで跳ね上がり、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、ウェールズ代表MFギャレス・ベイル以来の高額移籍となりそうだ。

 あとは金銭的に完全合意に持っていくのみ。ポグバは5年契約で年俸2000万ユーロ(約23億円)という稼ぎ屋プレーヤーとなると予測されている。ユヴェントス時代の4倍のサラリーだ。その内の700万ユーロ(約8億500万円)は肖像権料となる。当時のアレックス・ファーガソン監督とうまくいかず2012年夏に契約満了でマンチェスターを後にし、ユヴェントスに新天地を求めたポグバ。そのファーガソン氏は姿を消したものの古巣に大枚をはたかせる“復讐劇”を果たしたポグバは、ライオラ氏とともに笑いが止まらないだろう。

文=赤星敬子

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