2016.04.27

直近25戦の勝率は驚異の97%…5連覇を果たしたユーヴェの終わらない栄光

ユヴェントス
セリエA5連覇を達成したユヴェントス [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 4月25日、ユヴェントスが5年連続32回目のスクデット獲得を決めた。

 24日に行われたセリエA第35節で、首位のユヴェントスは2-1でフィオレンティーナを下し、リーグ優勝に王手をかけていた。2位ナポリが引き分け以下でユヴェントスの優勝が決まるという状況の中、翌25日に行われたローマ対ナポリの試合は89分までスコアレスのままだった。しかし、結果的にローマのラジャ・ナインゴランが劇的な展開で決勝点を挙げ、ナポリは力尽きる形となった。この連続スクデット記録は第2次世界大戦前の1930-35年の5シーズン連続スクデットに並ぶクラブタイ記録だ。ユヴェントスの新たな黄金時代が始まったといえる。

ラジャ・ナインゴラン

ナインゴランのゴールがユヴェントスの優勝を決定づけた [写真]=AS Roma via Getty Images

 振り返ってみると2015-16シーズンの開幕時、ユヴェントスの調子は決して良くなかった。10試合を消化した段階で3勝3分け4敗の12位となり、誰もがユヴェントスのスランプに驚いた。

ユヴェントスは第10節サッスオーロ戦で4敗目を喫するなど、最悪のシーズン前半を過ごした [写真]=Getty Images

ユヴェントスは第10節サッスオーロ戦で4敗目を喫するなど、最悪のシーズン前半を過ごした [写真]=Getty Images

 だが、ユヴェントスの強みは軸となり続けてきた選手たちだ。アルトゥーロ・ビダル(現バイエルン)やアンドレア・ピルロ(現ニューヨーク・シティ)がイタリアを離れても、この5回のスクデットには同じ8人が名を連ねていた。イタリア人ではGKジャンルイジ・ブッフォンを中心にジョルジョ・キエッリーニアンドレア・バルザーリレオナルド・ボヌッチ、そしてスイス人のシュテファン・リヒトシュタイナーという守備陣は安定していた。出場機会は減ったもののウルグアイ人のマルティン・カセレスもそのうちの一人。またクラウディオ・マルキージオシモーネ・パドインという中盤のプレーヤーもチームを支えた。ビッグクラブが新しい選手を取っ替え引っ替えする中、ユヴェントスの基礎はクラブを知り抜いた経験からきている。

アンドレア・バルザーリ ジャンルイジ・ブッフォン レオナルド・ボヌッチ

バルザーリ(左)、ブッフォン(中央)、ボヌッチ(右)ら守備陣がチームを支えた [写真]=Getty Images

 特に第11節からの巻き返しは素晴らしかった。第35節フィオレンティーナ戦まで25試合の勝率(勝点獲得率)は97.3パーセント(73/最大勝点75)とケタ外れの数字を叩きだした。昨年10月28日のボローニャ戦で引き分けただけで、その他24試合を全て勝利で飾っている。また第11節から25節の15連勝は、2013-14シーズンの12連勝の記録を塗り替え、クラブの金字塔となった。

 もはや当たり前のようになってるブッフォンの守護神ぶりにも触れておきたい。ホームのユヴェントス・スタジアムでは、昨年12月のフィオレンティーナ戦でヨシップ・イリチッチにゴールを許して以来、897分間も失点を許していない。ユヴェントスで通算7度目のスクデット獲得も、往年の大先輩ディノ・ゾフの優勝回数を超えた。

ジャンルイジ・ブッフォン

フィオレンティーナ戦でPKを防ぐなど、ブッフォンは5連覇に大きく貢献した [写真]=Getty Images

 2011-12シーズンから続くユヴェントスの栄光について、アンドレア・アニェッリ会長は「我々に終わりはない」と胸を張った。来シーズンもマッシミリアーノ・アッレグリ監督の下、ユヴェントスの次の大きな目標は、昨年逃したチャンピオンズリーグの優勝でヨーロッパ王者に輝くことになる。

文=赤星敬子

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