2015.12.22

不穏な空気漂うローマ、今冬にも監督交代か…続々と後任候補の名も

コッパ・イタリア5回戦でセリエBのスペーツィアに敗れたローマ [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 ローマが20日に行われたセリエA第17節のジェノア戦で、11月8日のラツィオ戦以来、公式戦8試合ぶりの勝利を挙げた。年内最後のゲームで、チームと選手たちはクリスマスを前にホッと一息ついた勝ち星。これでチームを率いるリュディ・ガルシア監督解任の不穏な雰囲気は消えたかと思われたが、実はそうではない。アメリカにいるジェームス・パロッタ会長やサポーターにとっては不満の残る2015-16シーズン前半だった。

 同監督が就任して3年目のローマ。チャンピオンズリーグ(CL)出場やスクデット争いなどでポジティブな結果を出してきたものの、今シーズンはスランプに陥っている。先週のコッパ・イタリア5回戦では、セリエBのスペーツィア相手に延長戦の末、まさかの敗戦で姿を消した。大勝、大敗がここ5、6年のローマの特徴となったが、11月24日に行われたCLグループステージ第5節バルセロナ戦では6ゴールを決められた。どうしてもマイナス面ばかりが目立ってしまっている。

 先週、チェルシーがジョゼ・モウリーニョ氏を解任した直後、パロッタ会長が18日夜にロンドン市内のメイフェア地区で同氏と密会し、監督要請したと報じられた。モウリーニョ氏の今後について最も関心が集まっている時だけに、注目されたニュースだ。ただ同会長は、「モウリーニョ氏とは会ったことも話したこともない。それにその日、私はボストンにいた」と全面的に否定。しかし、「彼は素晴らしい監督だ」と評価している。

 次期監督候補の最有力者はルチアーノ・スパレッティ氏だ。ローマでの監督経験もあり、22日で前所属のゼニトとの契約が切れたため、晴れてフリーとなった。同会長も一指導者として好感を持っているという。そして大ベテランのマルチェロ・リッピ氏も候補の1人。中国のビッグマネーに引き寄せられて移籍し、イタリアを長年離れていたブランクが少し気になるところではある。

 候補として急浮上してきたのが、アルゼンチン人でマルセイユのマルセロ・ビエルサ監督だ。日本代表監督の候補にも挙がったことがあるので、名前を覚えている人も多いはず。南米のクラブを経てアルゼンチン代表、チリ代表、欧州ではアスレティック・ビルバオを率いるなど、経験の豊かさが長所だ。また、ビエルサ監督と同じく、ローマが将来的に夢見るのはイタリア代表のコンテ監督。6月のユーロ2016本大会でどんな成績を残すかが、アッズーリ続投か辞任かの別れどころとなる。だが、ユヴェントスで選手、監督としてスクデット獲得、イタリア代表監督となった人物が、再びセリエAの一クラブの監督を引き受けるとは考えにくい。特にプライドがケタ外れに高い同監督の性格を考えると難しいだろう。

 このクリスマス休暇と年末年始に、パロッタ会長がどのような決断を下すのか。場合によっては、フロント陣総入れ替えまであり得るかもしれない。

文=赤星敬子

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