2015.12.12

上位争いが白熱してきたセリエA…ユーヴェら5クラブにスクデットの可能性

セリエAの優勝を争う5クラブ(左からローマ、インテル、ユヴェントス、ナポリ、フィオレンティーナ) [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 セリエA第15節が終わって、欧州カップ戦出場権内の上位5チームが勝ち点差6の中にひしめき合うという激戦になってきた。第14節の1位、2位の直接対決では、ナポリが本拠地で日本代表DF長友佑都が所属するインテルを下して首位に立った。しかし、同節ではインテルがジェノア戦で勝利をものにしたのに対し、ナポリがボローニャに負け、またもやインテルが1位を奪回した。

 3位のフィオレンティーナも順調に勝ち点3をもぎ取り、4位がローマ。そして今、絶好調なのがユヴェントスだ。着々と勝ち点を重ね、とうとうローマに勝ち点1差の5位にまで上がってきた。第11節からの5連勝は圧巻だった。その合間に、チャンピオンズリーグも戦ってグループ予選通過を決めていたのだから、その勢いは留まるところを知らない。

 インテルはロベルト・マンチーニ監督の起用選手や布陣にバリエーションが多い“カメレオン作戦”が成功している。ナポリ、フィオレンティーナの上位3チームの中では、18得点9失点で得失点差9と少ないのが特徴だ。“カメレオン作戦”ではあっても、マンチーニ監督の構想で何人かの選手が軸となっており、それはサイドよりもセンターでプレーする選手だ。DFのジョアン・ミランダとジェイソン・ムリージョ、そして中盤もしくはセンターバックも務めるガリー・メデルとセンターハーフのフェリペ・メロ。この中心の軸がしっかりしているため、対戦チームはここを割っての攻撃につなげることは非常に難しい。

 そして今シーズンのナポリの原動力となっているのが、ゴンサロ・イグアインの15試合14得点という爆発力だ。現在、セリエAの得点ランキングでトップに立ち、ナポリ・サポーターを熱狂させている。イグアインとともに、ディエゴ・マラドーナ時代以来のスクデット獲得を夢見るのがナポリの街だ。パスワークの中心となっているのがMFジョルジーニョ、ここからマレク・ハムシクかアランの前線につなげてゴールへのチャンスを作っている。またケガに泣いた昨シーズンから、FWロレンツォ・インシーニェが満を持してプレーしており、ここまで7得点と順調にチームに貢献している。

 さて3位のフィオレンティーナも、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を勝ち取るために奮闘している。ここまでの15試合で、平均のボールポゼッションが65パーセント近いという統計も出ている点が際立つ。今年就任一年目のパウロ・ソウザ監督は、シーズン前のメルカートでほとんど名の知られていない選手たちを獲得し、チームを作り上げた。ブレイクしたのがドニプロ(ウクライナ)から来たクロアチア人FWニコラ・カリニッチで8ゴールを挙げている。

 いずれにしても毎節で順位が変わる激レースのセリエAなら大歓迎だ。スクデットの可能性も出てきたユヴェントスについてはまた改めて別の機会に取り上げたい。

文=赤星敬子

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