2015.10.30

泥棒被害に謎の背番号…ユーヴェMFポグバの“つらい”一週間とは

ポール・ポグバ
背番号10の右横にマジックで小さく「+5」と書く謎の行動をとったポグバ [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

「私が失敗したらミランには魔除けの祈祷師が必要」と言ったのは先週のシニシャ・ミハイロヴィッチ監督だった。しかし、同監督よりもさらにお祓(はら)いしてもらわなければならないのが、ユヴェントスのフランス代表MFポール・ポグバではないだろうか。この夏のメルカートでは、ヨーロッパ・サッカー界最高金額での移籍の噂が耐えなかったものの、結果的にはユーヴェに残留した。ここまで今シーズン、わずか1得点しか挙げていないポグバのこの一週間は、そんな本人そのものを表すような出来事が続いた。

 まず18日のイタリア・ダービー、インテルとの試合を終えてミラノから戻ってきたポグバはトリノ市内の自宅に着いて、呆然とした。空き巣被害だった。同居しているミラフィオリさんのジュエリーや高級時計、ブランド物の洋服などがごっそり消えていた。明らかにユーヴェの選手、ポグバの遠征中のを狙った計画的な犯行だった。インテル戦であまりいいプレーができなかったポグバのショックは大きかっただろう。

 21日には、チャンピオンズリーグでホームにボルシアMGを迎えた。だが試合は、0-0とドローに終わった。この試合でもポグバは攻撃的MFとして十分な活躍ができなかった。試合後、報道陣から「背番号10のプレッシャーがあるのではないか」と質問が飛んだ。これに対してポグバはムッとした表情で次のように答えた。「背番号10? ただの番号だ。今日、もし得点していれば誰もそんなことを聞かなかっただろう」。そしてこう続けた。「いつだっていいプレーをしたいと思っている。監督の言うことだけを聞いているので、他の人に批判されても関係ない。集中してベストを尽くすだけだ」。ごもっとも、と言うしかない。

 しかし、25日のアタランタ戦で、謎の行動があった。背中にある背番号10の右横にマジックで小さく「+5」と書き加えられているではないか。「背番号はただの数字」とコメントしたばかりのポグバの複雑な心中が現れているのか!? ちなみにユーヴェの背番号15はDFアンドレア・バルザーリだ。10番代でつけている選手がいないのは12、14、19の3つ。どうして「+2」か「+4」や「+9」でなかったのか。謎が謎を呼ぶ背番号『10“+5”』。10の呪縛から逃げるためだったのか。試合後、本人は口を閉ざしたまま、スタジアムを後にした。

 FWパウロ・ディバラのゴールなどでアタランタ戦勝利を挙げて12位まで浮上したユーヴェ。その不振は攻撃陣の得点力不足にある。第9節を終えて合計11得点となったが、8試合までは9ゴール。ユーヴェが2007-08から昨シーズンまでに二ケタ総得点に届かなかったのは、2008-09シーズンだけだった。今後のポグバがスランプからどう抜け出せるか、それともこのままで終わってしまうのだろうか。

文=赤星敬子

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