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マラドーナかペレの再来? ローマMFフロレンツィの56メートル弾に大騒ぎ

フロレンツィ自身も驚くような超ロングシュートを決めた [写真]=AS Roma via Getty Images

文=赤星敬子

 チャンピオンズリーグ(CL)のローマ対バルセロナで、歴史に残るゴールが生まれた。ローマMFアレッサンドロ・フロレンツィの同点弾は55.49メートルの超ロングシュートで、誰もが目を疑うような素晴らしいものだった。ローマのクラブ史上、またイタリアのサッカー史に残るスーパーシュートだった。今シーズンのCLベスト・ゴール・コレクションに入ることは間違いない。スタジアムで生で決定的瞬間を見ていたら、きっと鳥肌が立っていただろう。

 今シーズンのフロレンツィの役割は右サイドバックで、この日、ドリブルで右サイドを駆け上がっていった。センターラインを超えてすぐに右足で狙っていったシュートは、大きな弧を描き左ゴールポストを叩いて、そのままネットを揺らした。バルセロナのGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは一歩も動けず呆然。フロレンツィもゴールを見届けた瞬間、信じられないというふうに両手で顔を覆った。あまりの意外なボールの高い軌道にカメラが追いつかず、テレビ画面から一瞬ボールが消えているシーンもあった。

 翌日、イタリアのスポーツ新聞は「マラドーナ? それともペレの再来か」と大きく報じた。『コリエレ・デッロ・スポルト』など10点満点の採点は9。また次々と賞賛のメッセージが寄せられた。バルセロナのDFジェラール・ピケは「ジャッロロッソ史に残るゴール。私のキャリアの中で受けた最も美しい得点だった」と最大限の褒め言葉を送った。元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリ氏は「最高に素晴らしいゴールだった」とかつての教え子を称えた。

 フロレンツィは、フランチェスコ・トッティ、そしてダニエレ・デ・ロッシに続いて今やロマニスタが期待する次世代のバンディエラに成長しつつある。ローマのプラマヴェーラ出身で生粋のローマ選手だ。2011-12シーズンだけセリエBのクロトーネにレンタル移籍していた。その年、21歳だったフロレンツィは35試合出場11得点と大活躍をし、ローマが再びチームに呼び戻した。172センチ、65キロと決して体格的に恵まれているわけでないが、MFながら重要なところで得点を決められる選手として良い印象を残していた。

 スーパーゴールが決まった後の気持ちをこう表現している。「スタンディング・オベーションには感動した。そしてCL史上に残るすごいゴールだったんだという実感がじわじわとわいてきた。最初は(エディン)ジェコに渡そうと思っていたけれど、GKがゴール外に出ているのが見えたんだ。そこで狙ったらうまくいった」と、振り返った。

 フロレンツィ一家の絆は強く、父親のルイジさんは「でも彼は何も変わらない。母親思いの謙虚なやつさ」と息子について話した。この夏には結婚してプライベートも安定している。これまで順調にサッカー人生を歩んできたフロレンツィは24歳。今後もこの調子で、トッティの悲願であるローマのスクデット獲得を目指して欲しい。

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