初ゴールを喜ぶバッカ(左から2人目) [写真]=Getty Images
セリエA第2節が29日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランとエンポリが対戦した。本田はベンチスタートとなった。
ミランはフィオレンティーナとの開幕戦を0-2で落とし、黒星で新シーズンをスタートさせた。今節は本拠地ジュゼッペ・メアッツァでのホーム開幕戦となり、連敗は許されない状況にある。チームを率いるシニシャ・ミハイロヴィッチ監督は、本田ら3名の先発メンバーを入れ替え、トップ下にはFWスソ、中盤には元イタリア代表MFアントニオ・ノチェリーノ、CBにコロンビア代表DFクリスティアン・サパタが入った。一方のエンポリも開幕節のキエーヴォ戦で1-3の敗戦を喫しており、敵地で今シーズン初勝利を目指す。
試合は序盤からエンポリがやや優勢に進めていたが、最初のチャンスを生かしたのはミランだった。17分、カウンターからチャンスになると、ハーフウェイライン付近でルイス・アドリアーノからのスルーパスを受けたカルロス・バッカが最終ラインの裏に抜け、敵陣で独走状態になる。GKと一対一になったバッカは、落ち着いてGKをかわして右足でゴール中央に流し込んだ。ミランが新エースの得点で先制に成功した。
しかし、直後の20分にエンポリも決定機をものにする。前線でロングボールを受けたマッシモ・マッカローネがヒールでエリア内左のリッカルド・サポナーラへパスを送ると、サポナーラがGKディエゴ・ロペスの股を抜くシュートを決め、同点に追いついた。
エンポリはその後も立て続けに決定機を作ったが、追加点を挙げることはできずに1-1で前半終了を迎えた。
相手に中盤を支配されていたミランは、ハーフタイムにノチェリーノを下げてユライ・クツカを、55分にはスソに替えてジャコモ・ボナヴェントゥーラを投入した。
すると68分、なかなかシュートまで持ち込めていなかったミランが再びワンチャンスをものにする。左CKを獲得すると、ボナヴェントゥーラが上げたクロスボールを中央に走り込んだL・アドリアーノが高い打点のヘディングで決め、勝ち越しに成功した。
リードを得たミランは、82分に左肩を痛めたアンドレア・ベルトラッチを下げ、アンドレア・ポーリをピッチに送り込んだ。このままミランがなんとか逃げ切り、2-1でエンポリを下している。ミランにとっては今シーズンのセリエAで初勝利を飾った。なお、本田や新加入のマリオ・バロテッリに出場機会は訪れなかった。
次節、ミランは日本代表DF長友佑都が所属するインテルとのミラノ・ダービーを戦う。また、エンポリはホームでナポリと対戦する。
【スコア】
ミラン 2-1 エンポリ
【得点者】
1-0 17分 カルロス・バッカ(ミラン)
1-1 20分 リッカルド・サポナーラ(エンポリ)
2-1 68分 ルイス・アドリアーノ(ミラン)