2015.07.21

カルチョの国に見える選手の広告宣伝効果…紙面上での“ミラノ・ダービー”も

ガゼッタ紙面
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 短い一時帰国からミラノに戻った翌日、いつものようにイタリアのスポーツ新聞数紙を買い求めた。毎朝の新聞チェックは仕事の1つであり、日常に組み込まれている。ピンク色でおなじみの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』をめくると、8面(写真左)にミランの新スタジアム構想について、予定地の建設許可が出たという話題が載っていた。見出しだけさらっと読んで、次のページをめくると11面(写真右)が目に入ったとたん、思わず苦笑いをした。

「Niente e’ come esserci」(意:ここの場所のようなところは他には全くない)の文字とともにサン・シーロの壮大な外観写真だ。インテルが年間指定席を販売中としている広告だった。まるでミランの新スタジアム構想にケンカを売るようなインテルの「新スタジアム? サン・シーロほど素晴らしいスタジアムはない」というアピールだ。両チームともここ数年はスクデットから遠ざかり、今シーズンはヨーロッパのカップ戦にも出場できないという惨めな状態だが、紙面上での“ミラノ・ダービー”を目の当たりにした。

 もしかすると、たまたまインテルが広告を出す前日に、ミランの新スタジアム構想でフィエラ・ミラノ財団の許可が出ただけかもしれない。ただ、こんな偶然が面白かったりする。日本同様、イタリアでもクラブが何らかのタイトルを獲ったり、スポーツの世界大会で個人選手が優勝したり、F1でシーズン優勝したりすると翌日、スポンサーが「ありがとう○○」という広告を出したりする。その中でもカルチョの国イタリアのサッカー関連の宣伝、広告の注目度は高い。

 ちなみにミランの新スタジアム構想の記事は、フィエラ・ミラノ財団の会長がバルバラ・ベルルスコーニCEOの要請していた建設許可の一部が認可されたというものだった。同CEOは「歴史的な1日となった」と喜んだ。場所はサン・シーロよりミラノ中心地に近いポルテッロ地区。昨年、ミランのクラブ事務所やミュージアム、レストランなどの総合施設「カーサ・ミラン」がオープンした場所に隣接する。サン・シーロ駅が終点の地下鉄第5線ポルテッロ駅も近々、開通する。

 インテルの関係者によると、現在の年間指定席の売上は1万5000枚ほどだという。例年、インテル、ミランとも3万5000枚ほどの年間チケットを売るが、今年も8月末の開幕までにはその程度の枚数に到達するだろうか。両チームともキャンプが始まっており、どんな選手を獲得するかによって売上数が変わってくるのは間違いない。ちょうど1年前、ミランがフィリッポ・インザーギ監督就任を発表した途端、チケットの売れ行きがグッと伸びたのを思い出した。

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