2015.06.15

低迷ミランに新しい風を吹かせられるか…タイ資本と新指揮官への現地期待の声

ミハイロヴィッチ氏(左)とタエチャウボル氏 [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 日本代表FW本田圭佑が所属するミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が創立者であるフィニンベスト・グループの会合で、タイ人ブローカーのビー・タエチャウボル氏がクラブ株式の48%を5億ユーロ(約675億円)で買い上げることが決まった。

 また、フィリッポ・インザーギ監督の解任と、シニシャ・ミハイロヴィッチ新監督の就任が間近となっている。メルカートの動きよりも先に、新しく2人の人物がクラブの重要なポジションについた。ミラニスタたちはどのような反応を示したか、現地からお伝えしたい。

 まず、ミハイロヴィッチ新監督については意見が分かれている。現地紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の電子版が緊急アンケート調査「ミハイロヴィッチ監督はミランに適切か」を行った。結果は「イエス」が58%、「ノー」が42%とやや賛成派が多い。

 ファンのコメントでは「シニシャが新監督になってうれしい」という単純なものから、「シニシャ+イブラ、うまくいくか第三次世界大戦が起こるか、見ものだ!」というズラタン・イブラヒモヴィッチの復帰を狙うミランを皮肉るものまでさまざま。「これまでに何度、我々は“迷える羊”を寛大に迎えてやったことか」や「ミハイロヴィッチは少し前まで、ミランへは行かないと言っていたのに(インテルを)愛す人から裏切り者に変わった」と厳しい指摘もあった。

 インテルで現役生活を終え2006年から2シーズン、当時のロベルト・マンチーニ監督の下で勉強をしてきたミハイロヴィッチ。独立した後、カターニアの監督時代に「死にそうに腹が減っても、ミランに行くことはない」とコメントしていた。それが翌年から率いたフィオレンティーナ時代にその内容は一転した。「ミラン、ジェノア、ローマ、パレルモを率いることが決してないとは言えない。ここフィレンツェであと4、5年監督を続けたら、ユヴェントスを指揮することはないだろう」と話していた。

 一方、サポーターたちは“ミスター・ビー”ことタエチャウボル氏には好意的な声が多い。同じく『ガゼッタ』の電子版調査では、同氏のミラン入りに73.2%が賛成、26.8%が反対と出た。各ファンサイト、ツイッターなどでもその資金力に期待するコメントがあふれた。「イエース! ようやく始まったぞ」、「進め! ビッグ・ビー!」、「泣きそう、泣けるよ。何て素晴らしい希望を」、「最高にハッピーだ! みんな、復活の時が来たぞ。復活だ!」という歓喜を爆発させたものが寄せられた。

 また「ようこそ! さぁ、イブラヒモヴィッチとチアコ・シウヴァを連れてきてくれ」という、ミランからパリ・サンジェルマンに移籍した具体的な選手名も挙げられた。スクデット、そしてヨーロッパのカップ戦からも遠ざかってしまったミラン。この2人の新加入人物たちが、夜明けの新しい時代を作るのか。メルカートと共に注目したい。

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