2015.05.26

イタリア発の監督玉突き人事発生か…気になるミラン、ナポリの指揮官動向

ミラン行きが噂されるアンチェロッティ(左)と、入れ替わりでレアル行きが噂のベニテス(右) [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 セリエAは残すところ1試合となった。そしてこの一週間、イタリアで激化したのは、来シーズンの監督が誰になるかという報道だった。

 週末に急展開したのがミランの新監督についてだ。クラブはレアル・マドリードの指揮官を解任されたカルロ・アンチェロッティに本格的なコンタクトを取った。監督事情はヨーロッパ内の他クラブの監督人事によって玉突き方式で変化していく。

 アンチェロッティは以前、「レアルで続けないなら、一年間休む」と宣言。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOがマドリッドへ飛び、25日夜に夕食を共にしたが、その会食前に「ガッリアーニに食事に招待されている。しかし私の考えが変わるわけではない」と発言もしている。一方で、「いずれイタリアに戻る日があるなら、監督を務めるチームはミランしかない」とも以前に話したことがあり、アンチェロッティの気持ちが会食後に変化したのかが、気になるところだ。また、何人かの候補が挙がっている中で、フィオレンティーナのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に白羽の矢が立った。モンテッラ監督は「クラブと今後について話し合い、将来がないというなら家に帰る」と微妙な発言をしている。ここ数年、フィオレンティーナをヨーロッパレベルに引き上げた実力があるだけに、次のステップを考えているのかもしれない。

 プラン3となるのは、現在ミランのプリマヴェーラを率いるクリスティアン・ブロッキ監督をトップチームのベンチに座らせ、マルチェロ・リッピ元イタリア代表監督をテクニカル・ディレクターとしてバックで支えさせるというもの。だが、このプランは失敗する可能性がかなり高いのではないかとみる。なぜならミランはクラレンス・セードルフ、フィリッポ・インザーギとセリエAの経験のないOB監督を連続で登用し、結果的には選択ミスとなった。リッピ氏やマウロ・タソッティ助監督がいても、やはりチームにとって必要なのは経験のある指導者なのだ。これは、24日のトリノ戦後、本田圭佑に聞いてみたところ、「世界での勝ち方を知っている人間というのが必須なんじゃないかなと思います」と話しており、同じ考えだった。

 そしてもう1クラブ、注目を浴びているのがナポリだ。ラファエル・ベニテス監督はレアル・マドリード行きが濃厚。ベニテス監督もシーズン途中、早い段階から“移籍”の噂があり、結局チームは今シーズンもヨーロッパの壁を超えられなかった。その後釜はサンプドリアのシニシャ・ミハイロビッチ監督が有力だ。ナポリにはサンプドリアから移籍したかつての教え子、マノロ・ガッビアディーニもいる。

 一方、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督、インテルのロベルト・マンチーニ監督、ラツィオのステファノ・ピオリ監督らはそのまま。マンチーニ監督について、エリック・トヒル会長は決して及第点を与えてはいない。欧州カップ戦へ出場という使命が果たせないからだ。ただヴァルテル・マッツァーリ前監督にも契約上、給与を支払い続けなければならないという苦しい金銭面での足かせがある。また、夏のキャンプ地をマンチーニ監督が好むブルニコというイタリア北部の避暑地に指定してしまっているため、続投となる。

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