2015.05.21

セリエAはユヴェントスの独壇場…今季を象徴した“イタリア・ダービー”

モラタ
インテル戦でゴールを喜ぶモラタ(手前は途中出場だった長友) [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 セリエAは今季、あと2試合を残すのみとなった。セリエB降格チームも全て決まり、あとはチャンピオンズリーグ出場権を得られる2チーム枠と、ヨーロッパリーグ出場枠を争うだけだ。そしてヨーロッパリーグ準決勝ではフィオレンティーナ、ナポリと2チームが勝ち残っていたものの、両方とも決勝には進めなかった。セビージャに敗戦したフィオレンティーナは仕方がないとしても、ウクライナのドニプロ・ドニプロペトロウシクに負けたナポリは無様な姿をさらすことになった。

 結局、欧州レベルに残っているのはユヴェントスだけだ。スクデット4連覇、そしてコッパ・イタリアを制しての国内二冠。レアル・マドリードを下し、欧州王者になる可能性が残っている。イタリアでは地位を脅かすライバルすらいない圧巻の強さを証明した。その強さは16日の“イタリア・ダービー”インテル戦でも見せつけられた。ジャンルイジ・ブッフォン、アンドレア・ピルロ、カルロス・テベスらCL準決勝に出場した選手たちをベンチにも入れず、休暇を与えたマッシミリアーノ・アッレグリ監督。30代前半から半ばという年齢もあるだろうが、余裕と自信の選手構成でサン・シーロに乗り込んだ。

 GKはマルコ・ストラーリで2トップはアレッサンドロ・マトリとアルバロ・モラタというスタメンのユヴェントスに対し、インテルは序盤こそ30分間に4本のシュートと1ゴールを挙げたが、じわじわと王者が勝負強さを見せてきた。インテルは30分過ぎから、アンドレア・ラノッキア、マルセロ・ブロゾヴィッチ、ネマニャ・ヴィディッチと立て続けにイエローを受けたのが、その証拠だ。そのヴィディッチがエリア内でロベルト・ペレイラにファウルを犯したのが、決定的となった。ユヴェントスはクラウディオ・マルキージオのPKであっさりと同点に。

 後半に入ってもユヴェントスはモラタのスピードのあるドリブルで何度も攻め込んだ。そしてそのモラタの38分のゴールで勝ち越しに成功する。ボール支配率ではインテル65.6%、ユヴェントス34.4%ながらも、ユヴェントスのファウル7回に対して、インテルは何と21度のファウルという始末。必死さがうかがえる。1.5軍と言っていい相手にインテルはあっさりと逆転負けを喫した。これまで数々のピンチを救ってきたGKサミール・ハンダノヴィッチも4回のシュートを2度しか止められなかった。

 22歳のモラタは「カルチョの大学はここユヴェントスだ。もしビッグプレーヤーになりたかったらセリエAの経験が必要。父もそう言っていた」と胸をはった。アッレグリ監督は「あとはボールを人になかなか渡さないという欠点を直してやりたい」と、さらなるステップアップを考えている。クラブの組織力、選手の質の高さで群を抜いている完全な一人勝ちだ。これでCL優勝となればパーフェクトな1年となるだろう。

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