2015.05.12

得点王へ…31歳、“円熟”テベスの爆発がユヴェントス4連覇の原動力に

テベス
お馴染みとなったテベスのおしゃぶりパフォーマンス [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 ユヴェントスのセリエA、4連覇が決まった。マッシミリアーノ・アッレグリ監督が前任者のアントニオ・コンテ監督が築き上げた3年連続スクデットを引き継ぎ、就任一年目でセリエAを制覇した手腕は見事なものだった。

 それ以上に、選手でのベストを挙げるとしたら、アルゼンチン代表FWカルロス・テベスではないだろうか。今シーズン終了まであと3試合を残して、20得点で得点ランキンクの首位を走っている。(2位は19得点の元イタリア代表FWルカ・トーニ(ヴェローナ)、3位は18得点のFWマウロ・イカルディ(インテル))

 テベスの“爆発力”は大きく貢献した。31歳になり、ベテランの域に差し掛かろうとしており、今シーズン途中から故郷アルゼンチンの出発点とも言えるクラブ、ボカ・ジュニアーズへの移籍がささやかれていた。ユヴェントスとの契約は2016年6月末までで、今シーズン終了後にも前倒しでふるさとに凱旋するのではないか、という声も聞こえてきている。そのテベスが円熟期の選手として花開いたのが今シーズンだった。

 個人成績を見てみると自己ベストはボカ時代の2005年、27得点を記録している。その後、コリンチャンス(ブラジル)からヨーロッパに渡り、プレミアリーグのウェスト・ハム、マンチェスター・Uに在籍。そしてマンチェスター・Cで2009-10シーズンに23ゴールを決めて、返り咲きを果たす。翌シーズンも20得点と調子をキープしたが、2011-12シーズンにはたったの4得点と落ち込み、やがて翌々年のユヴェントス移籍へとつながった。

 ユヴェントス加入前年の2012-13シーズンは11得点とまずまずの結果を出し、昨シーズンは19ゴールと調子を上げる。今シーズンの20得点で、イタリアでの得点王に輝く可能性が徐々に近づいてきている。

 ファンの期待も高まっている。ユヴェントスの選手がセリエA得点王になったのは、2007-08シーズンのアレッサンドロ・デル・ピエロ(21得点)が最後だ。ここ30年では、1984-85シーズン、ミシェル・プラティニが18得点でトップとなった。2001-02シーズンにはダヴィド・トレゼゲが24ゴールを記録している。もしテベスがこのまま得点王となれば、スクデット&得点王という二冠を達成することとなり、華を添えるおめでたい出来事となるのだ。しかも、ユヴェントスはコッパ・イタリアでも決勝に進出している。

 スクデット獲得が決まった夜、テベスはツイートに次のように記している。「君たちみんなは私がどんどん前進できるようにと、インスピレーションを与えてくれる。今はこの歓喜の瞬間を味わいたい。王者たちより」とサポーターにメッセージを送った。あとは今シーズン最後のミッション、チャンピオンリーグで欧州一となることだけだ。

欧州リーグ順位表

リヴァプール
3pt
チェルシー
3pt
ボーンマス
3pt
欧州順位をもっと見る
バイエルン
84pt
シャルケ
63pt
ホッフェンハイム
55pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
93pt
アトレティコ・マドリード
79pt
レアル・マドリード
76pt
欧州順位をもっと見る
ユヴェントス
95pt
ナポリ
91pt
ローマ
77pt
欧州順位をもっと見る