フィオレンティーナ戦で得点を決めたテベス [写真]=Getty Images
セリエA第33節が29日に行なわれ、ユヴェントスとフィオレンティーナが対戦した。
ユヴェントスは、前節トリノとの“トリノ・ダービー”に敗れ、スクデット獲得を目前にして足踏みとなった。今節対戦するフィオレンティーナとは3月と4月にコッパ・イタリアの準決勝で対戦しており、1勝1敗だったものの2試合合計スコアでユヴェントスが決勝に駒を進めていた。
最初に決定機を迎えたのはユヴェントス。20分、ペナルティエリア内右でクラウディオ・マルキージオから縦パスを受けたフェルナンド・ジョレンテが反転してシュートを狙ったが、ここはGKネトの正面だった。
するとフィオレンティーナに大きなチャンスが訪れる。32分、ユヴェントスのアンドレア・ピルロがペナルティエリア内でホアキン・サンチェスを倒してしまい、フィオレンティーナにPKが与えられる。これをゴンサロ・ロドリゲスが右上に決めてフィオレンティーナが先制する。フィオレンティーナにとっては今シーズン5度目のPKで初めて得点することが出来た。
しかし直後の36分、ユヴェントスのステファノ・ストゥラーロが左サイドでFKを獲得。キッカーのピルロがクロスを入れると、ジョレンテが頭で合わせてすぐさま同点に追いついた。
さらに前半アディショナルタイム、左サイドのパトリス・エヴラがアーリークロスを上げると、フリーで飛び込んだカルロス・テベスがヘディングで決めて逆転に成功した。
逆転を許したフィオレンティーナだったが再びチャンスを掴む。67分、またしてもホアキンがペナルティエリア内でジョルジョ・キエッリーニに倒されてフィオレンティーナにPKが与えられた。しかし、G・ロドリゲスがこれを右に外してしまい同点に追いつけなかった。
ピンチを免れたユヴェントスが追加点を獲得する。70分、マルキージオがDFラインの裏へ浮き球のパスを送ると、抜けだしたテベスがペナルティエリア右に進入。そのまま右足を振りぬくと、ボールはゴール左下に決まりユヴェントスが3点目を奪った。
終了間際の90分には、フィオレンティーナのヨシップ・イリチッチが直接FKをゴール左上に決めて1点差に迫った。
しかし、このまま試合は終了し、ユヴェントスが3-2でフィオレンティーナを下した。しかし、同日行なわれた2位のラツィオが勝利したため、ユヴェントスの今節での優勝は無くなった。
次節、ユヴェントスは敵地でサンプドリアとフィオレンティーナはホームでチェゼーナと対戦する。
【得点者】
0-1 33分 ゴンサロ・ロドリゲス(PK)(フィオレンティーナ)
1-1 36分 フェルナンド・ジョレンテ(ユヴェントス)
2-1 45+1分 カルロス・テベス(ユヴェントス)
3-1 70分 カルロス・テベス(ユヴェントス)
3-2 90分 ヨシップ・イリチッチ(フィオレンティーナ)