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“ミラノ・ダービー”は試合以外にも注目? 伊紙が推す10の見どころ

昨年11月に行われたミラノ・ダービー [写真]=Getty Images

 19日、日本代表DF長友佑都が所属するインテルと、同代表FW本田圭佑が所属するミランが激突する“ミラノ・ダービー”が開催される。これに向けて、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が10の見どころを紹介した。

 1つ目は、5月から開催予定のミラノ国際博覧会に向けて進められている地下鉄整備が間もなく完了するため、最寄り駅が「ロット駅」のダービーは最後ということ。ロット駅からインテルミランの本拠地であるサン・シーロまでは徒歩約20分を要するが、途中には壁にスプレーでペイントされたグラフィティがずらりと並んでおり、ひとつの名物にもなっている。今後は、サン・シーロまでの路線が開通する予定。

 2つ目は、両チームともにリーグ戦の順位が低迷している点を挙げた。第30節を終えた時点で、ミランが8位、インテルは9位。ミラノのライバルチームが仲良く中位から抜け出せずにいる。3つ目、4つ目には両チームの注目選手をピックアップ。インテルからは前節のヴェローナ戦で良いパフォーマンスを見せたブラジル人MFエルナネス、ミランからは第29節のパレルモ戦でセリエAデビューを飾ったスペイン人FWスソをそれぞれ挙げている。

 5つ目は、成績不振の両チームだが、“ワールドクラス”のGKを擁している点。インテルのスロヴェニア代表GKサミール・ハンダノヴィッチは、今シーズンのリーグ戦で、5回中4回のPKを阻止するという驚異のPKストップ率を記録している。一方、ミランの元スペイン代表GKディエゴ・ロペスは、昨シーズンのチャンピオンズリーグ王者であるレアル・マドリードから加入した守護神。同紙は、「両選手は各クラブの歴史に恥じない選手だ」と、そのパフォーマンスを称えている。

 見どころは選手だけではない。さすがはファッションの街、ミラノ。6つ目には、ロベルト・マンチーニ監督とフィリッポ・インザーギ監督による「スーツの着こなし対決」を挙げ、「両者が髪型とファッションにこだわるのは当然のことである」と強調している。

 続いて、順位が低迷かつ拮抗している2チームにとって、今回のダービーはヨーロッパリーグ出場権を懸けた「最後の戦いだ」と伝えた。セリエAの名門クラブがそろってEL出場を逃すことになれば、欧州の大会が始まって以降、60年の歴史で初めてという屈辱を味わうことになる。

 また、同紙は両オーナーにも注目。インドネシアの大富豪であるエリック・トヒル会長のインテルと、中国資本への株式売却が噂されるミランに対し、「ダービーはグローバル化している」と記した。

 9つ目には、「インテルミランはいないが…」と嘆きながら、2016年シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が開催されるサン・シーロを推している。

 最後は、そんなCLに出られない2チームの戦いだが、「何を言おうと、ミラノ・ダービーはダービーなんだ」と締めくくった。

 不本意なシーズンを送るインテルミラン。残りは8試合となっており、EL出場権獲得に向けて是が非でも勝ち点3が欲しい両チームにとって、ライバルを上回るためにも重要な一戦となる。

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