2015.04.08

ミランの行く末は…アジア人実業家4名が新オーナー候補、レジェンド復帰も?

ミラン
ミランのサポーター [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 ついにミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長がクラブの株75%を売却する、と2日に明かした(直後にベルルスコーニ名誉会長の周辺の人物らは、売却を否定)。以前から噂はあったものの、会長の口から具体的な数字が出たのは初めてだ。

 これでローマ、インテルに続き、ミランのオーナーもイタリア人ではない外国人になる日が近づいてきた。近年は、日本代表FW本田圭佑ら契約期限切れで移籍金を支払わずに選手を獲得していたミラン。財政事情は大変厳しかったのだろう。新スタジアム構想は実現するのだろうか。

 ミランの新オーナーの座を狙っているのは中国やタイなどアジアの4人の実業家だ。今回、新たに有力候補と急浮上してきたのが、香港人のリチャード・リー氏で、2日夜にはベルルスコーニ邸を訪れ夕食を共にしたという。リー氏は昨年10月26日のミラン対フィオレンティーナを、サン・シーロでベルルスコーニ会長と娘のバルバラ・ベルルスコーニCEOに挟まれて観戦していた。

 一方で、タイ人実業家のビー・テチャウボン氏が今月末までに、クラブ株の60%に値する5億ユーロ(約650億円)を支払う契約書にサインした、という情報もある。テチャウボン氏は具体的に新しいクラブの構想を練り上げている。幹部を総入れ替えするのではなく、現在のアドリアーノ・ガッリアーニCEOをテクニックと現場の責任者へ、バルバラCEOをマーケティング担当者にし、ドバイ在住のイタリア人エコノミスト、パブロ・ヴィクトリア・ダーナという人物を新しいCEOに迎えるのだそうだ。

 またテチャウボン氏が最も期待しているのが、パオロ・マルディーニ氏の“ミラン復帰”だ。テクニカルディレクターのポストを用意し、ミランやイタリア代表として培った経験や人脈を発揮して欲しいと考えている。マルディーニ氏については、本人もミランのフロント入りを希望していたものの、声がかからなかったといういきさつがある。ミランが用意したのは若手育成部門の指導者だったが、父チェーザレ氏が監督として苦労していたのを見ていたパオロ氏には、指導者になるつもりはなかった。しかしテチャウボン氏がオーナーとなれば、旧勢力となるガッリアーニCEOらとの立場はそんなに差はなくなってくる。

 その他、中国の不動産グループを率いるワン・ジャンリン(王建林、Wang Jianlin)氏、アメリカ在住の飲料メーカー社長、ゾン・キンゴー(宗慶後、Zong Quinghou)氏らの名前が完全に消えたわけではない。本格的になってきたこれら4人のアジア人実業家の動きから当分の間、目が離せなくなる。

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