2015.02.17

トレード要員から一転…グアリン復調の理由は愛する妻と子ども、リーダーの自覚

グアリン
得点を決め、子どもの名前が入ったインナーシャツをアピールするグアリン [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 インテルが今年に入って初めて連勝した。第22節のパレルモ戦に続き、15日に行われた第23節のアタランタ戦でも4-1と快勝したのだ。アタランタ戦はマウロ・イカルディを欠きながらも、堂々とした勝利だった。

 その原動力となっているのがコロンビア代表MFフレディ・グアリンだ。ワルテル・マッツァーリ前監督からロベルト・マンチーニ監督に変わってからは、どんどん調子を上げていっている。アタランタ戦でも2得点1アシストと大活躍した。グアリンは「マンチーニ監督は魂を与えてくれた」と感謝している。

 グアリンにとって今シーズンは節目の年となりそうだ。アタランタ戦のドッピエッタは初めてで今シーズン合計5得点となり、自身のセリエAでの最多得点となった。アタランタ戦で放ったシュート4本もチームで最も多かった。ちょうど1年前の冬のメルカートで、当時ユヴェントスに所属していたミルコ・ヴチニッチとのトレードが最終交渉まで行っていた時、誰が1年後の今のグアリンを想像しただろうか。

 パレルモ戦では前半、ジェルダン・シャキリのCKを絶妙のタイミングで頭で合わせて先制点を挙げた。そして試合終了直前には、イカルディへのアシストとノリに乗っている。スタメン出場は17試合で途中交代が少なく、安定したパフォーマンスであることを物語っている。

 アタランタ戦では、ゴール後に相手のクルヴァ席に向かって、指で作ったハートマークを出してしまったのは、ご愛嬌。アタランタサポーターへの挑発と取られがちだが「誰も怒らせたりしたりしたくなかった。喜びたかっただけ」としょんぼりする姿も。それには理由があった。

 ハートの送り先は?

 もともと“単身赴任”だったグアリンだが、昨年12月にコロンビアからアンドレイーナ夫人とダニエルくん、ダンナちゃんがミラノに引っ越してきたのだ。夫人や子どもの存在はメンタル面で安心感、落ち着きとゆとりを与えた。

 グアリンほど試合後の表情が変わる選手はいない。試合後、選手たちが通り過ぎるミックスゾーンで見ていても、最もその試合の出来栄えが顔に現れるのだ。ゴールを決めたり、勝った日にはニコニコとまるで子供のようにうれしそうにしている。一方、負けが続いたり、本人のプレーや試合内容がよくなかった時は、眉間にしわをよせ伏し目がちで歩いて行く。そんなコントラストのある姿を何度も目にしてきた。2012年1月、ポルトからインテルに移籍したばかりの当時は、インテルの公式ショップ「ソーロ・インテル」で40枚もの自分のユニフォームを注文したという。イタリアのビッグクラブへの移籍が、よほどうれしかったのだろう。

 そんな28歳のグアリンに、新たな期待がかけられている。リーダーとしてチームを盛り上げていくことだ。デヤン・スタンコヴィッチやエステバン・カンビアッソという先輩のようになれるか、という質問を受けたグアリン。「彼らの時代のインテルは全てを勝ち取ってきた。でも今からは僕達の時代。僕達が引っ張っていく」と、自覚も芽生えている。

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