同点ゴールを決め、自撮りパフォーマンスを披露したトッティ [写真]=VI Images via Getty Images
セリエA第18節が11日に開催され、ローマとラツィオによる“ローマ・ダービー”が行われた。
首位ユヴェントスを猛追する2位ローマと3位ラツィオの上位対決は、爆竹の音が絶え間なく鳴り響く、物々しい雰囲気の中でキックオフを迎えた。
開始2分、最初にシュートを放ったのはラツィオ。アントニオ・カンドレーヴァがドリブルで持ち込みミドルシュートを放ったが、力なくゴール左に外れた。さらに12分にも、ロングパスを受けたカンドレーヴァが、左サイドから切れ込みカーブのかかったシュート。しかしわずかに右に外れた。
一方のローマは17分、フアン・マヌエル・イトゥルベの突破からフリーキックを獲得すると、フランチェスコ・トッティがミドルシュートを狙ったが、相手ディフェンスのブロックを受けてしまう。
徐々にローマがポゼッションを高めていたが、ラツィオのカウンターを食らってしまう。24分、中盤でフェリペ・アンデルソンがボールを奪うと、相手ゴール前まで独走。中央に切れ込み、相手ディフェンスの裏に浮き球のパスを送ると、ステファノ・マウリがダイレクトボレーで沈め、ラツィオが先制に成功する。さらに29分、フィリップ・ジョルジェヴィッチのポストプレーからマウリがヒールパスで落とすと、F・アンデルソンがミドルシュート。低い弾道のシュートは、モルガン・デ・サンクティスの手をかすめ、ゴール右下に決まった。
その後もローマはボールを持ちながら、大きなチャンスを作ることが出来ず、2-0でラツィオがリードし前半を折り返した。
苦しい前半となったローマのルディ・ガルシア監督は、後半からケヴィン・ストロートマンとアデム・リャイッチを投入し反撃に出る。すると、交代選手がすぐさま結果を出す。リャイッチがドリブルからチャンスを作ると、48分にはストロートマンが左サイドからグラウンダーのクロスを出す。カーブがかかったボールをトッティがダイレクトで合わせ、1点差に詰め寄る。さらに52分、イトゥルベがロングシュートを放ち、フェデリコ・マルケッティの守るゴールを襲う。
後半は打って変わって押し込まれるラツィオだが、少ないチャンスを迎える。59分、右サイドのクロスボールをマウリが合わせたが、惜しくもポストに阻まれてしまう。
ピンチをしのいだローマが遂に試合を振り出しに戻す。64分、ホセ・ホレヴァスが左サイドからクロスを上げると、ファーサイドのトッティがジャンピングボレー。ローマが同点に追いついた。得点を決めたトッティは、携帯電話で自撮りをするパフォーマンスを披露した。
勝ち越し点を狙うローマは72分、左サイドからイトゥルベ、リャイッチとつなぎ、ストロートマンがミドルシュート。しかしマルケッティがなんとかボールを抑えた。
一進一退の攻防が続く89分、マイコンがパスミスを犯すと、ボールを拾ったカンドレーヴァが右サイドからクロス。マウリが触ったボールのこぼれ球を、途中出場のミロスラフ・クローゼが合わせたが、デ・サンクティスが右手で弾き出した。
その後も両チーム勝ち越しゴールを目指したが、スコアは動かず、2-2の引き分けで試合終了のホイッスルを迎えた。
【得点者】
0-1 24分 ステファノ・マウリ(ラツィオ)
0-2 29分 フェリペ・アンデルソン(ラツィオ)
1-2 48分 フランチェスコ・トッティ(ローマ)
2-2 64分 フランチェスコ・トッティ(ローマ)