先制ゴールを記録したラジャ・ナインゴラン [写真]=Getty Images
2014-15シーズンのセリエA開幕節、ローマvsフィオレンティーナが30日に行われ、ローマが2-0で勝利した。
ルディ・ガルシア監督就任2年目で14年ぶりのスクデット獲得に燃える昨季2位のローマは、今夏の移籍市場で積極補強を行い、大きく戦力値を上げた。強豪フィオレンティーナをスタディオ・オリンピコに迎えたこの開幕節では、エースのフランチェスコ・ トッティやダニエレ・デ・ロッシらの主力に加え、アシュリー・コールやフアン・マヌエル・イトゥルベ、コスタス・マノラスら新戦力がピッチに立った。
一方、昨シーズンはリーグ5位に終わり、悲願のCL出場権獲得を逃したモンテッラ監督率いるフィオレンティーナ。今夏に獲得した新戦力はマルコ・マリン、ホセ・マリア・バサンタらとややもの足りないものの、ここに来て退団が有力視されていたフアン・クアドラードの残留が濃厚に。そのクアドラードは昨シーズンに受けたサスペンションの影響で、負傷のジュゼッペ・ロッシとともにこの一戦を欠場した。
立ち上がりの主導権争いに注目が集まった一戦は、時間の経過と共に地力に勝るローマがボールを保持していく。10分過ぎにはナインゴラン、イトゥルベがミドルシュートを放つが、いずれのシュートも枠を捉えられない。
クアドラードやロッシといった主力を欠くフィオレンティーナは、トップ下に入ったボルハ・バレロを起点にポゼッションを試みる。だが、中盤でのパス回し、前線でのボールの収まり具合のいずれも悪く、攻撃の形を作ることができなかった。
ホームチームのペースで試合が進むなか、前半半ば過ぎにようやく最初のゴールが生まれる。28分、アタッキングサードでブリランテのミスパスを奪ったナインゴランが裏を狙うジェルビーニョにスルーパスを通す。ジェルビーニョのシュートはGKネトの好セーブに阻まれるも、こぼれ球に反応したナインゴランが強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。
自分たちの流れを生かして先制に成功したローマは、その後もリズム良く試合を進める。35分には右サイドのヴァシリス・トロシディスの見事な突破からファーサイドでフリーのジェルビーニョに決定機も、ここはジェルビーニョがシュートを大きくふかしてしまう。対して流れを変えたいフィオレンティーナは低調なブリランテを諦め、ヨシップ・イリチッチをピッチに送り出すが、さしたる決定機を作れぬまま、1点ビハインドで前半を終えた。
互いに選手交代なしで迎えた後半も、試合展開に大きな変化はなし。開始2分にバイタルエリアでボールを受けたボルハ・バレロが後半最初のシュートを放ったものの、その後はローマが試合をコントロールしていく。
57分と59分にはカウンターからボックス内に侵入したジェルビーニョが続けざまにビッグチャンスを迎えるが、このチャンスを決めきることができない。すると、徐々に試合の流れはビハインドを追うフィオレンティーナへと傾いていく。
流れの中でなかなか決定機を作れないフィオレンティーナは、61分にボックス手前中央の好位置でFKを獲得。このFKをイリチッチが得意の左足で狙うが、枠の右隅を捉えたシュートはGKモルガン・デ・サンクティスが指先で触りクロスバーを叩く。さらに62分にはゴール前の混戦からクマ・エルハジ・ババカルが決定的なシュートを放つも、再びGKデ・サンクティスのファインセーブに阻まれた。
肝を冷やす展開が続いたローマのガルシア監督は、67分にマノラスを下げてMFケイタを投入。この交代でデ・ロッシを右センターバックにコンバートし、ケイタをアンカーに入れた。さらにローマは運動量の落ちてきたトッティ、イトゥルベに代えてアレッサンドロ・フロレンツィ、アデム・リャイッチを入れ、前線の活性化を狙った。
試合終盤は一進一退の攻防となったが、この試合再三の決定機を外し続けたジェルビーニョが、終了間際にローマの勝利を決定付ける追加点を奪う。93分、カウンターからナインゴランの絶妙なスルーパスに抜け出したジェルビーニョは、得意のドリブルでDFとGKをかわし、無人のゴールへシュートを流し込んだ。
この直後に試合はタイムアップ。強豪フィオレンティーナとの開幕戦を制したローマが、14年ぶりのスクデット獲得に向けて白星スタートを切った。
【得点者】
1-0 28分 ラジャ・ナインゴラン(ローマ)
2-0 90分+3 ジェルビーニョ(ローマ)
(記事/超ワールドサッカー)