デュッセルドルフはドイツ杯ラウンド16で敗北 [写真]=Getty Images
DFBポカール・ラウンド16(3回戦)が7日に行われ、デュッセルドルフとニュルンベルクが対戦した。
今季はブンデスリーガ2部に身を置く両クラブが、DFBポカールの準々決勝進出を懸けて相見える。デュッセルドルフはリーグ第19節を終えた段階で6位と上位争いを繰り広げているものの、直近の5試合に限定すると2勝3敗となかなか調子が上向いていない。一方、ニュルンベルクは現在16位と降格圏に沈んでいる。両チームともに異なるコンペティションながら浮上のきっかけを掴みたい一戦だ。今季のリーグで両者は既に1度対戦しており、当時はニュルンベルクが1-0で勝利していた。“リベンジ”を目指すデュッセルドルフは、田中碧とアペルカンプ真大が公式戦3試合連続のスタメン起用に。内野貴史はベンチからのスタートとなった。
試合の均衡が破れたのは33分。自陣低い位置のビルドアップで右サイドから前進すると、ハーフラインを超えたあたりで逆サイドへボールを繋いでいく。左サイド高い位置でボールを受けたエマヌエル・イヨハがシンプルにクロスボールを送ると、最後はダヴィド・コフナツキが頭で合わせた。フリーで放ったヘディングシュートでゴールネットを揺らし、デュッセルドルフが先手を取っている。前半はこのまま終了した。
後半に入るとニュルンベルクがビッグチャンスを作り出す。52分、ペナルティエリア手前で得たフリーキックから最後はクリストフ・ダフェルナーがヘディングシュートを狙うも、ここはGKフロリアン・カステンマイアーが好セーブを見せる。対するデュッセルドルフは55分、右サイドを駆け上がったティム・オーバードルフのクロスボールから田中がフィニッシュまで持ち込むも、シュートはクロスバーの上へと外れた。
このまま終盤に差し掛かったものの、ニュルンベルクは後半アディショナルタイムに意地を見せる。左サイド高い位置でボールを受けたマッツ・メラー・デーリが縦に持ち出してからマイナスへ折り返すと、ファーサイドでフリーになったタイラン・デュマンがワントラップから左足を振り抜いた。シュートはこの日ファインセーブを続けていたGKカステンマイアーの届かないコースへと向かい、ニュルンベルクが土壇場で試合を振り出しに戻している。この結果、勝負の行方は延長戦に委ねられることとなった。
92分にはデュッセルドルフに決定機が到来。前線へのシンプルなロングフィードを頭で繋ぐと、ボールを収めたヨナ・ニエミエクは背後へのボールを送る。抜け出したジョリット・ヘンドリクスがループシュートを狙うも、ボールはライン上で決死の戻りを見せたフロリアン・フリックに掻き出された。104分にはペナルティエリア手前右サイド寄りで得たフリーキックをヘンドリクスが直接狙ったが、左足から放たれたシュートはクロスバーに直撃している。
延長後半アディショナルタイムにはカウンターから背後のスペースへ飛び出したニエミエクが決定機を迎えたものの、フィニッシュに至る直前にフリックに倒されてしまう。このプレーでフリックは退場処分に。120分間が経過しても決着はつかず、PK戦で勝負が決まることとなっている。
先攻のニュルンベルクは5名全員が成功させたが、後攻のデュッセルドルフは4人目で失敗。この結果、ホームチームのニュルンベルクが準々決勝進出を決めた。なお、田中はフル出場、アペルカンプは85分までプレー。内野に出場機会はなかった。準々決勝の組み合わせ抽選会は12日に行われ、試合は4月4日および5日に開催される予定となっている。
【スコア】
ニュルンベルク 1-1(PK:5-3) デュッセルドルフ
【得点者】
0-1 33分 ダヴィド・コフナツキ(デュッセルドルフ)
1-1 90+3分 タイラン・デュマン(ニュルンベルク)
By サッカーキング編集部
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