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ブンデス記録に並んだGKノイアー、歴代勝利数ランキング上位はバイエルン勢が圧倒

2022.02.10

ブンデスリーガ勝利記録ベスト3のカーン、ノイアー、ミュラー(左から) [写真]=Getty Images

 バイエルンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(35歳)が大記録に並んだ。今月5日のブンデスリーガ第21節のライプツィヒ戦に勝利し、偉大な先輩であるオリヴァー・カーンに並んだのである。

 ノイアーは上記のライプツィヒ戦でポルトガル代表FWアンドレ・シウヴァなどにゴールを奪われて2失点を喫するも、今季自身最多となる5セーブで3-2の勝利に貢献した。これで2位ドルトムントとの差を9ポイントまで広げ、リーグ制覇に向けて視界良好となっている。

ライプツィヒ戦を終えたノイアー [写真]=Getty Images

 ノイアーは、ブンデスリーガ通算458試合目に出場して通算「310勝目」を記録した。出場数は歴代23位だが、勝利数でカーンの持つ歴代最多記録に並んで見せたのだ。ノイアーは生まれ故郷のシャルケで156試合77勝の数字を残したあと、バイエルンに移籍して302試合で233勝。カーンがカールスルーエとバイエルンで通算557試合に出場して310勝に到達したのに対し、ノイアーは99試合も少ない458試合で記録に並んで見せた。

 今季のノイアーは他にも記録を達成しており、第3節のヘルタ・ベルリン戦で無失点勝利に貢献してブンデスリーガ通算205回目のクリーンシート。カーンの204回を抜いて歴代最多となり、現在はクリーンシート数を「211」まで伸ばしている。現在バイエルンのCEOを務めるカーンは、記録を塗り替え続ける後輩について「いくつか私に記録を残してくれてもいいのにと思ったが、そうはならないね。でも、もし記録に相応しい選手がいるとしたら、それは彼だからね」と冗談を交えつつ語っていた。

バイエルンに所属するミュラー(左)とレヴァンドフスキ(右) [写真]=Getty Images

 ここで少し深堀りして、ノイアーが1位に並んだブンデスリーガの“歴代勝利数ランキング”に目を向けると興味深い事実が見えてくる。ノイアーとカーンに次いで3位に着けるのはノイアーの同僚であるトーマス・ミュラー(32歳)なのだ。ミュラーはこれまでバイエルン一筋で、404試合に出場して「296勝」(63分け45敗)。勝率73.3%という驚異的な数字を残している。

 さらに5位にはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(33歳)が「267勝」(371試合)で控えており、前人未到のブンデスリーガ10連覇に向けてひた走る近年のバイエルンの強さが浮き彫りになっている。無論、バイエルンの強さは今に始まったことではない。

 歴代最多30回のリーグ制覇を誇るバイエルンはいつの時代も強く、1965年にブンデスリーガに昇格して以降の56年間でトップ6を逃したのは4シーズンしかないのだ。そのため、ブンデスリーガの勝利数ランキングの歴代トップ10に入っている選手で、バイエルンに所属歴がない選手は1人しかいないのだ!

ハンブルガーSVに所属したマンフレート・カルツ [写真]=Getty Images

 それが勝利数で歴代4位につけるマンフレート・カルツである。カルツは1970年代から80年代にかけてハンブルガーで右サイドバックとして活躍。当時のハンブルガーはカルツのほか、フェリックス・マガトや元イングランド代表のケヴィン・キーガンなどを擁して70年代後半から黄金期を築き、1979年にブンデスリーガ初制覇を果たすと、そこから5年間で3度の優勝を遂げた。

 ヨーロッパの舞台でも1977年にカップウィナーズカップを制して欧州初タイトルを獲得すると、1980年のチャンピオンズカップでは決勝でノッティンガム・フォレストに敗れたが、1983年に決勝でユヴェントスを下してヨーロッパNo1の座に着いた。

 それら全てに貢献したカルツは、ブンデスリーガではハンブルガーでしかプレーしておらず、通算581試合に出場して291勝(135分け155敗)。出場数はカール=ハインツ・ケルベル(602試合)に次いでブンデスリーガ歴代2位。そして勝利数で歴代4位の数字を残しているのだ。

 一方で、出場数では歴代1位のケルベル(602試合)だが、バイエルンでプレーしなかったこともあって勝利数では歴代トップ10から漏れている。それどころか、出場数4位クラウス・フィヒテル(552試合)や5位ミロスラフ・ヴォタバ(546試合)なども漏れているのだ。実は、出場数の歴代トップ10の中で勝利数でも10位以内に入っている選手は一人しかいないのだ! それが出場数トップ10の中で唯一バイエルン所属歴のあるカーンなのだ。

 こうしてブンデスリーガの歴代勝利数ランキングを見ると、改めて絶対王者バイエルンの強さを実感する結果となった。

■ブンデスリーガ歴代勝利数トップ10
1位 マヌエル・ノイアー 310勝(458試合) シャルケ、バイエルン
1位 オリヴァー・カーン 310勝(557試合) カールスルーエ、バイエルン
3位 トーマス・ミュラー 296勝(404試合) バイエルン
4位 マンフレート・カルツ 291勝(581試合) ハンブルガー
5位 ロベルト・レヴァンドフスキ 267勝(371試合) ドルトムント、バイエルン
6位 フィリップ・ラーム 250勝(385試合) バイエルン、シュトゥットガルト
7位 ゼップ・マイヤー 249勝(473試合) バイエルン
7位 ローター・マテウス 249勝(464試合) バイエルン、ボルシア・メンヒェングラートバッハ
9位 クラウディオ・ピサーロ 248勝(490試合) ブレーメン、ケルン、バイエルン
10位 シュテファン・ロイター 238勝(502試合) ドルトムント、バイエルン、ニュルンベルク

(記事/Footmedia)

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