シュトゥットガルトに所属するMF遠藤航 [写真]=Getty Images
日本代表MF遠藤航がシュトゥットガルトの新キャプテンに決まった。クラブ公式サイトが23日に伝えた。
シュトゥットガルトは昨シーズンまでキャプテンを務めていた元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロが今夏に契約満了で退団。これまで有力候補の1人と見られていた遠藤が、ペレグリーノ・マタラッツォ監督の指名により新キャプテンに正式決定した。
マタラッツォ監督は同日に行われたテストマッチ後、東京オリンピック参加で不在ながら、遠藤の新キャプテン就任を発表。「私にとって重要なのは、キャプテンが私たちの価値観を体現し、模範としてチームをけん引できる人物であるということだ」と語り、「ワタルを選んだのは、他の選手のためにも責任を負える存在だからだ」と説明した。
なお、副キャプテンはドイツ人DFヴァルデマール・アントンが務める。指揮官は、「ワタルが不在の場合、ヴァルデマール・アントンがいる。彼もチーム内のリーダーの1人だ」とコメントした。
現在28歳の遠藤は2019年夏にシント・トロイデンから1年間のレンタルでシュトゥットガルトに移籍。加入当初は出場機会に恵まれなかったが、同年11月からレギュラーに定着し、安定したパフォーマンスを見せて、2020年4月に完全移籍を勝ち取った。初年度はブンデスリーガ2部で21試合に出場し、1ゴールを記録して1部昇格に貢献した。
2020-21シーズンは1部初挑戦ながら、累積警告による出場停止のため欠場した最終節を除いてリーグ戦33試合に出場し、3ゴールを記録。ブンデスリーガの“デュエル王”にも輝き、チームに欠かせない存在として活躍した。
ブンデスリーガにおける日本人選手では、DF酒井高徳(現ヴィッセル神戸)がドイツ6シーズン目の2016年11月から2018年6月まで名門ハンブルガーSVでキャプテンの重責を担った。フランクフルトのMF長谷部誠も度々ゲームキャプテンを務めており、アルゼンチン人DFダビド・アブラーム退団後の昨シーズン後半戦では暫定的にキャプテンに指名されていた。