長谷部誠とともにフランクフルトで活躍する鎌田大地 [写真]=Getty Images
フランクフルトの歴代最多得点記録を持つ元ドイツ代表FWベルント・ヘルツェンバイン氏と同3位の元同国代表MFユルゲン・グラボウスキ氏が、同クラブでプレーするMF鎌田大地についてコメントした。29日、ドイツ紙『Kicker』日本語版が伝えた。
鎌田は現在23歳。昨シーズンはシント・トロイデン(ベルギー1部)へと期限付き移籍し、今季からはフランクフルトの中心選手の1人として活躍している。今季はすでに公式戦通算18試合に出場して6アシストを記録しているが、得点はDFBポカール1回戦のヴァルトホーフ・マンハイム(3部)戦で挙げた1点のみとなっている。
それでもヘルツェンバイン氏とグラボウスキ氏は、鎌田が冷静さを保てれば、いずれブンデスリーガでも得点を決めることができるようになると主張した。
グラボウスキ氏は、「(ゴールが生まれないという)この呪縛から(鎌田を)解放するような万能薬は存在しないし、練習で劇的に変化させられるものでもない」と語りつつ、「決してやってはいけないことは、状況について深く考えすぎたり、疑問を持ち始めてしまうことだ。彼からは落ち着きを無くしているような印象は受けないし、それは良いことだ」と語った。
一方のヘルツェンバイン氏は、「ダイチはとにかく落ち着きを保ち続けることだ。いつの日かゴールが決まる時が来る。その時に呪縛から解き放たれるだろう」とコメント。続けて、「彼には得点を決めるだけのクオリティがあるし、それは、ブンデスとは比較できないとはいえ、ベルギーでも見せていたものだ。彼にはとても期待しているよ」と鎌田の能力を称賛した。
過密日程が続くフランクフルトは、30日にDFBポカール2回戦でザンクト・パウリ(2部)と戦い、11月2日にはブンデスリーガ第10節でバイエルンと対戦する。鎌田は重要な連戦で得点を挙げることができるだろうか。