同時にシュテーガー監督は、現状ではドルトムントに残る気持ちはないことも明かしている [写真]=Getty Images
26日のアウクスブルク戦に引き分け、不満を隠さなかったドルトムントのペーター・シュテーガー監督がドルトムントの現状を冷静に分析した。27日付でドイツメディア『スポックス』が報じている。
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントを今シーズンの途中から率いているシュテーガー監督。しかし、一度バラバラになった現状のチームを引き継ぐのは難しい作業だと明かした。
「今の私たちは、とても壊れやすい建物のようなものだよ。選手もこのシーズンをどう整理して良いかわかっていない状態だ。だから、チーム内でもあまりハッキリしているものがない。シーズン序盤は7試合で19ポイントも稼いだのに、その後は全く勝てなくなってしまった。今は、結果こそ出ているものの、プレーのコンセプトがうまくハマっていない。選手たちにとっても簡単な状況ではないよ」
パフォーマンスが上がらずチームに批判が集まるが、シュテーガー監督は「コンセプトがハマって良いサッカーをしても、勝ち点が取れないなら、しょうがない」と前置きした。その上で、「優れた監督のもとで12試合も勝てなかったドルトムント引き継いで、全てがうまく回ることなんてありえないんだ」と本心も打ち明けている。
火中の栗を拾う覚悟で低迷するドルトムントを引き継いだシュテーガー監督だが、現状では長期的に残る気持ちはないようだ。
「チームで一時代を築くためにやって来たわけではないんだ。そういう意味では、まれに見るほど苦しんでいるクラブを助けるために来たんだよ」
27日のドイツメディア『ビルト』で、クラブ幹部は4月にオファーを予定していると報じていたが、まだ確かではない。シュテーガー監督は「契約延長は頭にない。我々はシーズンが終わるまで闘い続けなければならないんだ。ドルトムントでは、夏まで落ち着かない状況が続くだろうからね」とチーム内外の様子を冷静に認識している。
By サッカーキング編集部
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