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来年の復活に弾み…逆転勝利に貢献の武藤嘉紀「年明けから爆発しないと」

2017.12.20

DFB杯ベスト8入りに貢献した武藤嘉紀 [写真]=Bongarts/Getty Images

「年明けから爆発しないと」。マインツのFW武藤嘉紀がシーズン後半戦での復活を誓った。19日に行われたDFBポカール3回戦のシュトゥットガルト戦では、途中出場で3-1の逆転勝利に貢献し、来年に向けて弾みをつけた。

 武藤は11月18日のブンデスリーガ第12節ケルン戦で腰を痛め、翌節から4試合の欠場を強いられた。12月13日の練習後には、「あと2試合あって、そこで無理をするのか、(判断が)難しいところ」と出場を悩むほどの状態だったが、その3日後の第17節ブレーメン戦に先発出場で復帰。そして中2日でのシュトゥットガルト戦にも後半57分から途中出場した。年内残り2試合での復帰は、監督の希望もあったようだ。

「この間の試合(ブレーメン戦)も60分限定だと最初から言われていて、むしろ出るか出ないか、分からなかった。自分が出場していないときに、チームがずっと勝てなくて、監督は『どうにかして、出場できればいい』と話してくれた」

 年内最後の試合となったシュトゥットガルト戦では、同じタイミングで出場したFWエミル・ベルグレーンと2トップを組み、試合の流れを変えた。1点ビハインドの62分、左CKでニアのベルグレーンが頭で合わせたボールに反応し、ゴール前で反転しながら右足を振り抜いた。武藤本人は「(ボールに触れたか)分からないな」と話して笑みを浮かべたが、これは空振りの判定で、公式記録ではベルグレーンの得点となった。だが、逆転して迎えた90分には、自陣で体を張って味方のクリアボールをつなぎ、試合を決定づける3点目の起点となった。

「自分たちが出場してから3点入ったから、それは良かった。負けている状態だったから、自分たちで流れを変えて、ゴールを決めたり、点に絡むことが大事だった。とにかく、こうやって逆転できたことは非常に大きい」

 しかし、腰の状態はまだ万全ではない。「(腰は)だいぶ良かったけど、試合中はやっぱり徐々に疲れてきて、違和感が出てきた。サイドに流れたときに、そこから思い切り、1対1を仕掛けるとかはちょっと難しい。消極的になってしまう部分もあった」。それでも、前半戦の内に復帰できたことは大きい。「最後に出ないで終わるのと、出場して年を締めくくるのでは、全然違う。離脱してしまったのは、非常にもったいなかったけど、試合に出ないと調子も上がってこないので、出場できたのはよかった」。

 6カ月後に控えるロシア・ワールドカップ出場のためにも、後半戦では負傷離脱は避けたいところ。「来年はW杯もありますし、そういうのが絶対ないように体を作っていかないといけない」と、ウィンターブレイク中に万全のコンディションを目指す。「まずは1回しっかり休んで、来年の1月13日(第18節ハノーファー戦)に100パーセントで臨めればいいと思う」。

 前半戦はリーグ戦13試合に出場し、3ゴール2アシストを記録した。「納得していないし、もっともっと貪欲に行かないといけない」という武藤は、「年明けから爆発しないと、間に合わない」とW杯出場に危機感を募らせつつ、後半戦での活躍を力強く誓った。「来年はもっともっと点を取らないといけない。それが自分の価値を証明するのに一番簡単なことなので、もっと貪欲に」。

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By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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