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帰ってきた“バッドボーイ”…フランク加入のK・P・ボアテングが抱負

2017.08.19

フランクフルト加入が決まったボアテング [写真]=Getty Images

 シャルケやミランで活躍した元ガーナ代表MFケヴィン・プリンス・ボアテングフランクフルトと2020年までの3年契約を結んだ。

 ベルリン生まれのボアテングは、2005年に17歳でプロデビューしたヘルタ・ベルリンでニコ・コヴァチ監督やマネージャーのフレディ・ボビッチ氏とともにプレーしている。その縁もあり、家族の事情を理由にドイツへの帰国を望んでいたボアテングと長期に渡ってコンタクトを取り合っていたフランクフルトは補強に動いたようだ。

 マネージャーのボビッチ氏は「彼の帰国の意思をサポートできてとても喜んでいる。彼は中盤の選手としてチームで重要な役割を果たしてくれると信じている。彼は勝者のメンタリティーを持っていて、強烈な意志も秘めている。若い選手たちは彼から多くのことを学び取れるだろう」と期待を寄せる。

 待望のフランクフルトを果たし、日本代表MF長谷部誠とMF鎌田大地とチームメイトとなったボアテング。そのキャリアには、数々の“武勇伝”がある。

 トットナムに所属していた2009年、ヘルタ・ベルリンの元同僚とベルリンの街を一晩中歩き回り、路上に停まっていた車のバックミラーを蹴り壊した罪で、5万6000ユーロの罰金を言い渡されたことがそもそもの始まりだった。当時のマルティン・ヨル監督から構想外を言い渡されると、ドルトムントにレンタルに出されるまで、「毎晩朝6時まで遊び歩いていた。酒と酷い食事で95キログラムにまで太っていた」と自伝の中で書いている。

 激しいプレースタイルは当時から知られており、ドルトムント時代には当時ヴォルフスブルクでプレーしていた長谷部の顔面をスパイクで蹴り上げたこともある。2010 FIFAワールドカップ 南アフリカの直前には、当時のドイツ代表キャプテンだったミヒャエル・バラックへのタックルで大ケガを負わせてしまい、ドイツの「ファン」から殺人の脅迫状を受け取っている。

 シャルケ時代には、ロッカールームでビールを飲みながら喫煙する姿をSNSに投稿するなど、“バッドボーイ”ぶりを遺憾なく発揮した。2014 FIFAワールドカップ ブラジルでは、ガーナ代表として参加していた大会中に監督と口論の末に追い出されてしまった。

 激しいプレースタイルや不器用にも見える言動が目立ってしまうが、名門ミランで背番号「10」を着け、セリエA制覇に貢献した能力は本物だ。イタリアの激しい人種差別に抗議し、試合中にもかかわらずピッチを後にすると、多くの共感も集めた。2016年の8月には大地震で被災したイタリアに向けたTシャツを掲げて3000ユーロの罰金を受けたが、「これはオレの気持ちの問題だ。罰金が6000ユーロでも構わない。その金が被災者に届くことを願っているよ」と熱い気持ちも持ち併せている。

「ドイツが恋しくなっていたんだ。ブンデスリーガも恋しくなっていた。帰国の望みを叶えてくれたフランクフルトには感謝している、本当に大きなことだ。今シーズンのスリリングなリーグが楽しみだ」とボアテングはコメントを発表。恩義を感じているフランクフルトのために全力を尽くす心構えのようだ。「日曜日のフライブルク戦(20日のブンデスリーガ開幕戦)からチームのために戦えればベストだ」と意気込んでいる。

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By サッカーキング編集部

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