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ブンデスリーガ前半戦のサプライズイレブン決定!

2016.11.16

シーズン序盤戦は意外な選手たちがブンデスリーガの「主役」を演じた

ブンデスリーガは第10節を終え、ケルンのアントニー・モデステが欧州主要リーグの得点ランキングトップを走り、バイエルン・ミュンヘンのヨシュア・キミッヒは“穴埋め役のセンターバック”から得点力のあるMFへと変貌を遂げた。王者バイエルンとともにライプツィヒとホッフェンハイムがいまだ負け知らず。今季のブンデスリーガは新鮮な驚きに溢れ、予想は困難を極める。ピエールエメリック・オバメヤンのゴールやマヌエル・ノイアーのクリーンシートが驚異的なのは間違いない。だが、今から紹介する選手たちはそれに負けないぐらい驚くべき活躍を披露している。

◆GK:ルーカス・フラデツキー

開幕前の状況:昨季のブンデスリーガで計52失点を喫し、チームも昇降格プレーオフの末にニュルンベルクを下して何とか残留。それだけに今季も難しいシーズンを送ると思われていた。

実際は…:第10節を終えて5試合のクリーンシートを記録。これはワールドカップ優勝と4度のブンデスリーガ制覇を経験しているバイエルンのマヌエル・ノイアーと並ぶ成績だ。フィンランド代表の守護神は第10節のケルン戦でも絶好調のアントニー・モデステにゴールを許さず、チームの今季5勝目に貢献した。

◆右サイドバック:ティモシー・チャンドラー

開幕前の状況:昨季は半月板のケガに苦しみ、先発出場はわずかに5試合。アメリカ代表が4位と躍進したコパ・アメリカ・センテナリオUSA2016も負傷欠場を余儀なくされた。夏にマンチェスター・ユナイテッドからレンタルで加わったギジェルモ・バレラの存在も良い予兆ではなく、周囲から「移籍すべきだった」とささやかれていた。

実際は…:ニコ・コバチ監督が採用した3-5-2システムがハマり、ここまでリーグ4位の8失点と堅守を披露。チャンドラーは開幕から全試合に出場し、2-2で引き分けた第7節のバイエルン戦では貴重な同点弾をアシストした。アメリカ代表への復帰も果たし、ユルゲン・クリンスマン監督から「ウインガーのような位置でプレーし、いいシーズンを送っている。代表にふさわしい活躍だよ」と称えられている。

◆センターバック:ウィリー・オーバン

開幕前の状況:オーバンはドイツ、ポーランド、ハンガリーの代表でプレーする資格があるが、2014年にU-21ドイツ代表としてプレーして以降は代表招集がない。昨季は守備の要として昇格に貢献したものの、クラブ初挑戦のブンデスリーガでどこまでやれるかは未知数。「最高のシーズンにはならない」というのが大方の予想だった。

実際は…:第10節を終えて、ライプツィヒは首位バイエルンと同じ勝ち点24を獲得。失点数もわずか7とリーグ2位タイの好成績を残している。オーバンはレーバークーゼンからレンタルで加入したキリアコス・パパドプロスを差し置いて10試合すべてにフル出場。今後は代表招集を巡って3カ国による争奪戦が繰り広げられるに違いない。

◆センターバック:メアギム・マブライ

開幕前の状況:昨季は負傷の影響で20試合もの欠場を強いられ、センターバックのレギュラーの座をドミニク・ハインツとドミニク・マローに譲っていた。チームは残留争いを回避して9位でフィニッシュし、今季も継続路線を選択。マブライのレギュラー返り咲きは難しいと見られていた。

実際は…:好調ケルンにあって、ここまで全試合にフル出場している4選手のうちの一人に名を連ね、総失点7と堅守を誇るチームを後方から支えている。強烈な個性を持ったスター選手がいないチームにあってその存在感は抜群。

◆左サイドバック:マーセル・シュメルツァー

開幕前の状況:ファン人気は高いが、ユーロ2016を制したポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロの加入で苦境に立たされると見られていた。

実際は…:前主将マッツ・フメルスの移籍により、今季初戦のスーパーカップでキャプテンマークを巻くと、それ以来キャプテンとしてチームをけん引。ライバルと目されたゲレイロは中盤でプレーすることも多く、今季も左サイドバックのポジションで躍動している。

◆右MF:ケレム・デミル

開幕前の状況:ドルトムントの下部組織から2013年夏にハンブルガーSVへ移籍したが、翌シーズンからは2部クラブへのレンタルが続き、昨季は2部14位のデュッセルドルフでプレーしていた。U-21トルコ代表での出場経験があるものの、ここ3年は代表チームからも遠ざかっていた。

実際は…:23歳の万能型MFはここまで3ゴール2アシストと無敗をキープするホッフェンハイムでひと際存在感を放つ選手の一人に。第10節のバイエルン戦ではマヌエル・ノイアーから今季ベストゴール級の先制点を奪い、勝ち点1の獲得に貢献した。

◆セントラルMF:ヨシュア・キミッヒ

開幕前の状況:昨季はペップ・グアルディオラ監督の下で主にセンターバックとしてプレーしていたが、ジェローム・ボアテングの復帰とフメルスの加入でポジション争いは熾烈に。さらにセントラルMFのポジションにはユーロ2016優勝メンバーのレナト・サンチェスが加わったため、出場機会の減少が予想されていた。

実際は…:ブンデスリーガでエースのロベルト・レバンドフスキに次ぐ4ゴールをマーク。さらに9月には欧州チャンピオンズリーグ(CL)とドイツ代表戦で初ゴールを挙げるなど、ここまでクラブMVP級の活躍を披露している。

◆セントラルMF:ナビ・ケイタ

開幕前の状況:2度のオーストリアリーグ優勝経験者の肩書きとともに、今や有名になったザルツブルクからライプツィヒのルートで移籍を果たした。もっとも、ブンデスリーガに適応できるかは未知数だった。

実際は…:第2節のドルトムント戦でクラブにトップリーグ初勝利をもたらす決勝点を挙げるなど、快進撃を続けるライプツィヒの象徴的存在に。元ポルトガル代表MFの名前を取って自らに“デコ”の愛称を付けたケイタは、今後もゴールとアシストを記録し続けるだろう。

◆左MF:マーコ・ファビアン

開幕前の状況:昨季途中に鳴り物入りでフランクフルトに加入したものの、9試合に先発出場してノーゴール。メキシコ代表のチームメートであるレーバークーゼンのチチャリートには遠く及ばない成績に終わった。

実際は…:ここまで3ゴール4アシストを記録。MFとしての起用にもかかわらずフランクフルトで最も危険なアタッカーとして躍動している。王者バイエルンと対戦した第7節では値千金の同点弾を決めて勝ち点1の獲得に貢献。翌節のハンブルガーSV戦でも2アシストをマークし、英語版とスペイン語版のツイッター投票で2節連続ブンデスリーガのMVPに輝いた。

◆ストライカー:ティモ・ウェアナー

開幕前の状況:かつては大きな注目を浴び、先日現役を引退したミロスラフ・クローゼの後継者として期待されていたが、ここ数年は低空飛行。昨季はシュトゥットガルトでリーグ戦6ゴールに終わり、チームは2部降格の憂き目に遭った。

実際は…:新天地ライプツィヒで5ゴールを挙げる好スタートを切り、すでに昨季のゴール数にあと1と迫っている。20歳のストライカーはゴールだけでなくアシストも2つ記録。上位争いを演じるライプツィヒの原動力になっている。

◆ストライカー:アントニー・モデステ

開幕前の状況:昨季は15ゴールを挙げる大健闘を見せたが、今季もほぼ同じシーズンになるとの見方が大半。それほど壮大な活躍を期待する者はほとんどいなかった。

実際は…:ここまで11ゴールを挙げ、ブンデスリーガだけでなく、欧州主要リーグを含めた得点ランキングでトップに立っている。第9節のハンブルガーSV戦ではPKを失敗しながらその後にハットトリックを達成。驚異の挽回で3-0の勝利に貢献した。

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