シャルケがようやく今季初勝利。開幕からの連敗を5でストップして最下位を脱出した
好調ケルンがバイエルン・ミュンヘンから勝ち点をもぎ取り、開幕から連勝を続けていた王者に「待った」をかけた。代表ウィークによる中断を前に得点王争いもヒートアップ。第6節の話題となった5つのトピックスを紹介していく。
1)ケルンの強さは本物
見事な開幕スタートを切ったケルンが、首位バイエルンとの一戦を1ー1の引き分けに持ち込んだ。ほんの少しのツキもあったが、勝ち点を得るにふさわしい内容で勝ち点を12まで積み上げている。ケルンが第6節まで無敗をキープするのは、1987/88シーズン以来3度目。同じく第6節を終えて勝ち点12を獲得した29年前はシーズンを3位でフィニッシュしている。
また、ブンデスリーガ初参戦のライプツィヒも開幕からいまだ負け知らずと、予想を上回る大健闘を続けている。昇格チームが第6節までに勝ち点12を記録するのは1991/92シーズンのハンザ・ロシュトック以来のこと。
2)得点王争いが熱い!
開幕当初はロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)とピエールエメリク・オバメヤン(ドルトムント)の一騎打ちと思われた得点王争いだが、第6節を終えて5選手が5得点で並ぶ大混戦となっている。今節は本命の2人がノーゴールだったのに対し、チチャリート(レーバークーゼン)、アントニー・モデステ(ケルン)、ベダド・イビシェビッチ(ヘルタ・ベルリン)がそれぞれゴールを挙げてトップタイに浮上。中断明けの第7節でランキングのトップに立つのは誰か?
3)イビシェビッチ、愛娘に贈る2ゴール
心落ち着かない日々を過ごしていたヘルタのイビシェビッチを待っていたのは完璧な結末だった。実はイビシェビッチはハンブルガーSV戦の前日夜にパパになったばかりで、試合前日はぎりぎりまで夫人に付き添っていたという。だが、かわいい愛娘の誕生は何よりの力になったようで、翌日のゲームでは2ゴールをマーク。2点目を決めた後にはチームメートとともに“ゆりかごパフォーマンス”も披露した。
キャプテンの活躍もあってヘルタは2位に浮上。第6節終了時点で勝ち点13を獲得し、1970/71シーズンに樹立したクラブ記録に並んだ。そのシーズンは最終的に3位に食い込んだが、今季は果たしてどこまで行けるか?
4)北ドイツの両雄は明暗分かれる
ハンブルガーSVはマークス・ギスドルを新監督に迎えてヘルタ戦に臨んだが、この試合でも連敗を止めることはできずドロ沼の5連敗。勝ち点を手にしていてもおかしくない試合内容だったものの、最終局面でツキにも見放されて最下位に転落した。
一方、ハンブルガーSVと北部の覇権を争ってきたブレーメンは、アレクサンダー・ヌーリ暫定監督の下、最近3試合で勝ち点4を獲得。これを受けてヌーリの正式就任が決まった。フランク・バウマンSDは「彼はこの数週間で素晴らしい仕事を成し遂げてみせた。我々はこの始まったばかりの仕事を続けるチャンスを彼に与えるべきだという決断に至った」と述べ、その手腕にさらなる期待を寄せている。
5)シャルケが今季初勝利!
シャルケがメンヘングラートバッハに4-0の大勝を収め、ようやく勝ち点を手にした。勝利の立役者となったのは、2ゴールを挙げたブレール・エンボロ。両チーム無得点で迎えた後半、シャルケは6分間で3ゴールを奪う怒涛の攻撃を見せて一気に勝負を決めた。これまでのうっぷんを晴らすかのような圧勝劇で最下位を脱出したシャルケは、代表ウィーク明けのさらなる巻き返しを狙う。